ピコスポット後にシミが濃くなった?色素沈着(色戻り)の原因と消える期間と正しい対策を医師が解説 | 東京都上野御徒町の美容外科美容皮膚科エールクリニック|AILE Clinic

コラム

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ピコスポット後にシミが濃くなった?色素沈着(色戻り)の原因と消える期間と正しい対策を医師が解説

ピコスポット(ピコレーザー)は日本皮膚科学会の美容医療診療指針でも推奨されているシミ治療ですが、施術後に「ピコスポットを受けたら、照射前よりシミが濃くなった気がする」「一度消えたシミの部分がまた茶色くくすんできた」こうした不安を抱く方も中にはおられます。

結論からお伝えすると、その多くは治療の失敗でもシミの悪化でもなく、皮膚が正常に回復していく過程で起こる一時的な生理反応です。

ピコスポット後にシミが一時的に濃くなる現象には、はっきりとした医学的なメカニズムがあり、適切なケアを続ければ多くは数ヶ月以内に自然と落ち着いていきます。

この記事では、ピコスポット後にシミが濃くなる、色素沈着が起こる理由を2つのフェーズに分けて解説し、炎症後色素沈着(PIH)が消えるまでの期間や発生確率の臨床データ、そして悪化させずにきれいな肌へ導くための対処法・セルフケアまでを、美容クリニック院長の井原力哉がわかりやすくまとめます。

CONTENS

ピコスポット後にシミが濃くなったと感じる2つの理由

ピコスポットは従来のシミ取りレーザーより照射時間がピコ秒と短いピコレーザーを使用して、ピンポイントに強い出力で照射していく施術です。

ピコスポットの施術内容について詳しく知りたい方は、ピコスポットでシミ取りそばかす除去!効果・ダウンタイム・痛みを解説もお読み下さい。

ピコスポット後に濃くなったと感じる現象は、発生する時期もメカニズムも異なる2つのフェーズに分けられます。

この違いを理解しておくと、余計な不安を抱えずに経過を見守ることができます。

ピコレーザーの他の照射モードについて詳しく知りたい方は、ピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナルの違いは?ピコレーザーの3つの照射モードの種類を効果毎に解説もお読み下さい。

照射後1週間前後のかさぶた(マイクロクラスト)

ピコスポットは、衝撃波(光音響効果)でメラニン色素を極めて細かく粉砕する治療です。

照射直後の肌は一時的に白くなる即時白色変化(IWP)を起こしますが、これはレーザーがメラニンに正しく反応したサインです。

照射から数日経つと、砕かれたメラニンが皮膚表面へ押し上げられ、薄いかさぶた(マイクロクラスト)を形成します。

この時期はシミの輪郭がくっきりと黒く濃く見えますが、これはメラニンが体外へ排出されていく順調な回復のサインです。

かさぶたは通常1週間ほどで洗顔時などに自然に剥がれ落ち、その下からピンク色の新しい皮膚が現れますが、剥がれ落ちる早さはお肌のターンオーバーに影響されますので、ターンオーバーが長い方は剥がれ落ちるまでに10日以上かかることもあります。

照射後2週間〜1ヶ月頃の炎症後色素沈着(PIH・色戻り)

かさぶたが剥がれてピンク色のなめらかな肌が出てくると、いったんシミが消えたように見えますが、照射後2週間〜1ヶ月ほど経った頃に再び同じ部位が茶色くくすんでくることがあります。

これが炎症後色素沈着(Post-Inflammatory Hyperpigmentation:PIH)であり、いわゆる色戻りや戻りジミです。

レーザーの刺激を皮膚が炎症と認識すると、表皮基底層のメラノサイト(色素細胞)が活性化し、メラニンを過剰につくり出します。

これは虫刺されやニキビの跡が茶色く残るのと同じ仕組みで、一時的な防御反応であり、シミの再発ではありません。

ピコスポット後に色素沈着が起こる・悪化する4つの原因

ピコ秒レーザーは、従来のナノ秒Qスイッチレーザーに比べて周囲組織への熱ダメージが少なく、色素沈着(PIH)のリスクが大きく抑えられているのが特長です。

とはいえ、以下の要因が重なると色素沈着が起こりやすく、また長引いて悪化することがあります。

紫外線による過剰なメラニン生成

施術後の肌はバリア機能が低下し、極めて敏感でデリケートな状態です。

この時期に無防備に紫外線を浴びると、肌を守ろうとメラノサイトが暴走し、大量のメラニンが生成されて色素沈着を定着させる最大の原因になります。

なお、強い日焼け(日光皮膚炎)を起こしている肌への照射は、熱傷・水疱・重い色素沈着や色素脱失を招くおそれがあるため、治療そのものを避けるべきとされています。(参照:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)のピコレーザーの添付文書

摩擦などの物理的刺激

洗顔やクレンジングで強くこする、化粧水を叩き込む、タオルでゴシゴシ拭くなどの摩擦は、デリケートな肌にとって二次的な炎症刺激になります。

摩擦はメラノサイトを活性化させる最大の敵であり、PIHの発生率を高め、色素沈着の定着や長期化を招きます。

隠れた肝斑(かんぱん)の存在

ピコスポットは境目がハッキリしたシミやそばかすに対して効果が高い施術であり母斑に対しても行われます。

以下、シミの簡単な見分け方の表ですが、シミの種類について詳しく知りたい方は、シミの種類と見分け方を医師が徹底解説!治療法やケアももお読み下さい。

シミのセルフチェック項目可能性が高いシミの種類
左右対称に、同じような場所にある肝斑(かんぱん)
子供の頃から鼻の周りにパラパラあるそばかす(雀卵斑)
色がグレー・紫・青みがかっているADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
触るとザラザラ・盛り上がりがある脂漏性角化症(老人性イボ)
輪郭がコインのようにくっきりしている老人性色素斑(日光黒子)
ニキビや傷跡が消えずに残ったもの炎症後色素沈着(PIH)

参照:しみ(色素斑)|日本形成外科学会

30代以降の女性の頬によく見られる肝斑は非常にデリケートな色素斑で、高出力のスポット照射を行うとかえって濃くなることが知られています。

老人性色素斑(シミ)と肝斑が混在した肌に、適切な診断なしにピコスポットを当てると、隠れていた肝斑が刺激で活性化し、照射部位やその周囲が著しく濃くなるリスクがあります。

肝斑に対しては、ピコトーニングやトラネキサム酸の内服トラネキサム酸の手打ちといった治療が行われます。

ピコトーニングやトラネキサム酸を組み合わせた肝斑治療について詳しく知りたい方は、ピコトーニング(ピコレーザー)で肝斑撃退!美肌を取り戻す最新治療の効果とケアの注意点とは?トラネキサム酸は飲み続けても大丈夫?美白効果と副作用を解説もお読み下さい。

ターンオーバーの乱れ・体質的な要因

肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が乱れていると、砕かれたメラニンがうまく排出されず、表皮にとどまって色素沈着が目立ちます。

また、虫刺されやニキビの跡が茶色く残りやすい体質の方や、メラニン活性が高い傾向にある地黒のアジア人の肌質はもともとPIHを起こしやすい傾向があります。

ピコスポットの色素沈着はいつ消える?回復スケジュールと臨床データ

ピコスポット後の色素沈着(PIH)は、原則として時間の経過とともに自然に薄くなり、治っていくのが特徴です。

顔はターンオーバーが活発なため、適切なケアを続けていれば数ヶ月以内に改善していきます。

照射当日から美肌までの回復スケジュール表

経過段階肌の状態・色調の変化皮膚内部で起きていること必須のホームケア
当日〜翌日赤み・軽いひりつき・腫れ
シミが白っぽく変化(IWP)した後、徐々に黒くなる
衝撃波による物理的破壊と急性炎症の開始触らず冷やして当日は強くこすらない
3日〜1週間後薄いかさぶた(マイクロクラスト)になり、シミが最も濃く見えるメラニンが皮膚表面へ押し上げられるかさぶたを絶対に無理に剥がさずに徹底的に保湿
1〜2週間後かさぶたが自然に剥がれ、ピンク色の新しい肌が現れる表皮の再生と初期の創傷治癒が完了バリア低下に対する保湿と徹底した遮光
2週間〜1ヶ月後ピンクの肌が再び茶色みを帯びる「色戻り(PIH)」が発生
1ヶ月後過ぎがピーク
一時的なメラノサイトの活性化と過剰メラニン引き続きの紫外線対策や美白内服の継続
3〜6ヶ月後色素沈着が徐々に薄くなり周囲の肌色になじむターンオーバーによるメラニンの段階的排出引き続きの紫外線対策うあ美白内服の継続

色素沈着の発生確率に関する臨床データ

ピコ秒レーザーは、従来のQスイッチレーザーと比べて色素沈着のリスクを大幅に下げています。

従来のナノ秒レーザーでの老人性色素斑(日光黒子)治療では、PIHの発現率が約47〜64%と非常に高かったのに対し、ピコ秒レーザーでは大きく低下することが報告されています。

2018年の研究では、アジア人の日光性色素斑にピコ秒Nd:YAGレーザー(532nm、750ps)を照射したところ、治療前より色調が濃くなったと客観的に判定されたPIHの発生率はわずか4.65%でした。(参照:Negishi K, Akita H, Matsunaga Y. Prospective study of removing solar lentigines in Asians using a novel dual-wavelength and dual-pulse width picosecond laser. Lasers Surg Med. 2018;50(8):851-858.

2023年日本美容皮膚科学会の臨床報告(532nm・294psで全照射した50症例)では、軽度の赤みや微細なくすみを含めるとPIHの発現率は58%と観察されるものの、最終的に明らかな改善以上は80%に達したと報告されています。

つまり、ピコスポット後の経過の途中で一時的な炎症後色素沈着を自覚することは珍しくありませんが、その多くは一時的なプロセスであり、適切なケアを続ければ最終的には改善が期待できることが学術的にも示されています。

ピコスポット後にシミが濃くなった、色素沈着が出た時の3つの対処法

かさぶたが剥がれた後にシミが濃くなったように見えても、慌てて追加のレーザーを重ね打ちするのは厳禁です。

まずは肌を落ち着かせ、回復を後押しする以下のステップを検討しましょう。

刺激を加えず経過観察

PIHが生じたとき、最も効果的なのはいかに刺激を加えないかであり、あえて何もしないことが最良の選択になる場合があります。

新たな物理的刺激や化学的刺激を加えないことでメラノサイトの活性化を鎮め、肌本来のターンオーバーによる排出を待ちます。

色調が1ヶ月ごとに薄くなっているなら、無理な自己流ケアを重ねず、遮光と保湿に専念するのが最も安全です。

美白内服薬・外用薬による治療

改善を早める、あるいは定着を防ぐために、美容皮膚科では以下の医療用医薬品が処方されることがあります。

外用薬(塗り薬)

  • ハイドロキノン:メラニン合成酵素チロシナーゼの働きを強力に抑え、新たな色素沈着の発生を根本からブロックします。
  • トレチノイン(ビタミンA誘導体):ターンオーバーを促進し、沈着したメラニンの排出を早め、ハイドロキノンの浸透も高めます。

内服薬(飲み薬)

  • トラネキサム酸:メラノサイト活性化因子を抑え、炎症を抑えながら肝斑の悪化や色素沈着を予防します。
  • ビタミンC(シナール等):生成された黒色メラニンを還元し、肌代謝を助けます。
  • ビタミンE(ユベラ等):血流を改善し、ターンオーバーをスムーズに保ちます。

ピコトーニングなど別の治療への切り替え

濃くなった部位の状態を見極めたうえで、高出力のスポット照射をいったん中止し、低出力で顔全体にやさしく照射するピコトーニングへ切り替えるのも有効です。

ピコトーニングは強い熱や衝撃を与えず、メラノサイトを刺激しない穏やかなパワーで少しずつメラニンを減らすため、炎症後色素沈着や、肝斑が混在して濃くなった部位にも安全にアプローチできます。

あわせて、ケミカルピーリングなどのピーリング施術で肌のターンオーバーを促進し再生サイクルを後押しすることもあります。

AILE Clinicでは、ピコトーニング(全顔初回税込9,900円)マッサージピール(全顔初回税込9,900円)の取り扱いがございます。

ピコスポットでシミを濃くしない・色素沈着を防ぐ3つのセルフケア

ピコスポットの仕上がりは、施術後のセルフケアが非常に重要で次の3つのルールを徹底しましょう。

徹底した紫外線(UV)対策

施術後の肌は日焼けしやすい状態です。

毎日のスキンケアの最後に、SPF30以上(外出時間が長かったり日差しが強い場合はSPF50・PA++++)の低刺激な日焼け止めを必ず使用します。

塗るときはこすらず、指先でやさしく置くようになじませます。

外出時は日傘、帽子、サングラス、UVカットマスクなどの物理的遮光も積極的に併用しましょう。

摩擦刺激を完全に排除する

洗顔料はたっぷり泡立て、手が肌に直接触れないよう泡を転がすように洗います。

タオルはこすらず、清潔なタオルやフェイスペーパーをやさしく押し当てて水分を吸い取ります。

化粧水や乳液も叩き込まず、ハンドプレスでなじませてください。

かさぶた(マイクロクラスト)を無理に剥がさない

照射数日後にできるかさぶたは、新しい皮膚を守る天然の保護絆創膏です。

かゆくても、見た目が気になっても、爪でひっかいて無理に剥がすのは絶対に避けてください。

未熟な皮膚が無理に露出すると激しい炎症が起き、ほぼ確実に重い色素沈着(PIH)として跡が残ります。

通常は1週間ほどで自然に剥がれ落ちるのを、気長に待ちましょう。

ピコスポット後にすぐ効果が出なくても焦らないように

ピコレーザーを使用したピコスポットは従来のナノ秒のQスイッチレーザーと比較してかさぶたになりにくいという特徴があります。

反応しやすいシミに対してはかさぶたのようになり1週間ほどで剥がれ落ちる経過となります。

一方、反応しにくいシミに対しては赤みや腫れなどのダウンタイムが落ち着いた時点でも明らかな変化が出ずに剥がれ落ちることもありません。

その場合、レーザーによって破壊されたメラニン色素が数カ月かけて徐々に落ち着いていきますが、その時に焦ってピコスポットの施術を重ねていくと色素沈着のリスクがあります。

ともかく焦らないことが重要ですが、ピコスポット後にかさぶたにならなくて心配な方は、ピコレーザー(ピコスポット)でかさぶたにならない5つの理由と対処法を医師が解説もお読み下さい。

ピコスポットの色素沈着に関するよくある質問(FAQ)

Q1.ピコスポット後にシミが濃くなったのは失敗ですか?

A.多くの場合は失敗ではなく、メラニンの排出過程で生じるかさぶたや炎症後色素沈着(PIH)という一時的な生理反応です。多くは数ヶ月かけて自然に薄くなりますが、不安な症状が続く場合は施術を受けたクリニックに相談してください。

Q2.ピコスポット後の色素沈着(色戻り)はいつ消えますか?

A.照射後2週間〜1ヶ月でピークを迎え、その後3〜6ヶ月ほどかけて徐々に薄くなっていくのが一般的です。遮光、保湿や摩擦回避を続けることで回復をサポートできます。

Q3.濃くなったシミにすぐピコスポットの追加照射をしてもいいですか?

A.おすすめできません。炎症が残る肌への重ね打ちは、熱傷や色素脱失(白斑)、色素沈着の悪化につながりますので、まずは肌を落ち着かせ医師に相談しましょう。

Q4.ピコスポット後にメイクはいつからできますか?

A.機種や肌状態によりますが、保護テープ不要のピコレーザーであれば翌日からメイク可能なケースが多くあります。詳細は施術前にクリニックや医師へご確認ください。

ピコスポットの色素沈着が不安な方はエールクリニックへご相談ください

東京の上野・御徒町エリアにあるエールクリニック(AILE Clinic)では、ピコスポットやピコトーニング治療を提供しています。

AILE Clinicではマルチパステクニックを利用してピコスポットを行っており、これは必要に応じてレーザーのメーカーが推奨する出力より若干下げてシミに対して重ね打ちをすることで色素沈着などのリスクを抑えるという方法です。

当院で使用するのは、厚生労働省から正式に薬事承認を得たエンライトンSR(enLIGHTen®SR)です

ピコスポット後に保護テープの貼付も不要で、翌日からメイクが可能な治療を実現しています。

現在AILE Clinicでは、ピコスポット全顔シミ取り放題のモニターキャンペーンを実施中で、通常価格の税込99,000円からモニターで税込価格35,000円というお安い価格で受けることが可能となっております。

濃いシミが気になる方や、通院回数を抑えてシミを改善したい方は、ぜひ一度当院のピコスポットをお試しください。

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キャンペーンやモニター募集は随時おこなっておりますのでご相談下さい。

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東京上野・御徒町の美容外科・美容皮膚科 AILE Clinic(エールクリニック) 院長 井原力哉

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