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2024.06.28

#ピコレーザー

ピコレーザーの3つの照射モードを効果毎に解説【ピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナル】

しみやくすみ、毛穴、ニキビ跡の改善などを行いたい場合は、ピコレーザー治療を検討するのがおすすめです。

ピコレーザーには照射法が大きく分けると3種類があり、気になる症状に合わせて使い分けたり併用したりしていきます。

本記事では、ピコレーザー治療の概要や、どのような方におすすめであるかをご紹介します。

ピコレーザーと3つの照射モード

ピコレーザーとは?

ピコレーザーとは、1兆分の1秒である「ピコ秒」という単位で照射できるレーザーのことです。

ピコレーザーはQスイッチYAGレーザーなどの従来のシミ取りレーザー(ナノ秒)と比較して照射時間が短くピンポイントにエネルギーを加えやすいという特徴があります。

当院が使っているピコレーザーは「エンライトンSR」と呼ばれるもので、こちらは厚生労働省およびFDA(米国食品医薬品局)から認可を受けている機器で、532nmと1064nmの波長のレーザーを使い分けています。

ピコレーザーには、他にPicosure(ピコシュア)などがあり波長が755nmであるなどの違いはありますが、照射時間がピコ秒と短い点は共通です。

ピコレーザーは照射モードが3種類あり、ピコスポット、ピコトーニング、ピコフラクショナルの3つです。

それぞれの照射モードによって期待できる効果が異なることが特徴で、患者様の治療内容やお肌の状況によって照射モードを変更します。

ピコスポット

ピコスポットは532nmの波長を用いてシミやそばかすにピンポイントに照射を行う施術です。

コインのように境界がハッキリしているシミやそばかすに対して効果的で、1回でも目に見える変化が出やすいのが特徴です。

また、ピコスポットは当院では刺青治療の取り扱いがありませんが、タトゥーやアートメイクなどの刺青除去の治療として用いられることもあり、通常のシミ取りより強い出力で照射を行うこととなり、使用する波長は刺青の色に応じて使い分けます。

ピコスポットは従来のスポットシミ取りと違って術後のテープ保護が不要で、炎症止めのステロイドの塗り薬を使用してケアを行います。

とはいえ、ピコトーニングなどと比較してピコスポットはリスクや侵襲性のある施術であることは間違いなく、一時的な赤みやひりつきなどのダウンタイムはありますし、色素沈着や肝斑悪化などのリスクもあります。

ダウンタイムや施術のリスクを軽減するために、日焼け止めなど使用して必ずUVケアを行って下さい。

スポット照射をしてレーザーに反応したシミやそばかすは黒く浮いてお肌のターンオーバーにより1週間前後で自然とポロンと取れますが無理に引っ掻いて取らないようにしてください。

瘡蓋のようになるとも表現されますが、膝を擦りむいた時のような厚みのある瘡蓋ではなく、ピコスポットによる瘡蓋は濃い黒子のような見た目になります。

ピコスポットは扁平母斑や太田母斑などの母斑(いわゆるアザ)に対しても照射可能ですが、通常のシミやそばかすより取れにくいので、2回3回と繰り返していって徐々に薄くしていきます。

ピコスポットはお肌への刺激が強い施術ですので頻繁に行うことはできず、もし繰り返し行う場合は半年ほど間隔を空けるのが無難です。

ピコスポットについて更に詳しく知りたい方は、こちらのコラム記事 ピコスポットでシミ取りそばかす除去!ダウンタイム・痛みを解説 もお読み下さい。

ピコスポットの施術時間は、少数のシミであれば5分もかからない短時間で終わります。

顔全体の照射であればシミの量にもよりますが、10-20分程度と施術時間に幅があります。

ピコトーニング

ピコトーニングは1064nmの波長を用いて、まんべんなく全体的に照射を行っていく施術です。

施術後に一時的に赤みが出ることもありますが、ほとんどダウンタイムの出ない施術です。

ピコトーニングはメラニン色素を細かく砕いていき、マクロファージ(貪食細胞)によって吸収されていくことで徐々にお肌をトーンアップさせていく施術です。

ピコスポットでは対応が難しい、淡いシミやくすみや肝斑に対しても効果的な施術です。

また、ピコトーニングには肌の真皮層のコラーゲンを刺激することで軽度のハリ改善効果もあります。

ピコトーニングは一般的に1ヶ月ほど間隔を空けて繰り返していきます。

肝斑やくすみに対しては、トラネキサム酸などの美白系の内服薬を飲んだり、UVケアやお肌を擦らないなどの日々のケアも重要です。

ピコトーニングや美白系の内服薬について更に詳しく知りたい方は、こちらのコラム記事
ピコレーザー(ピコトーニング)で肝斑撃退!美肌を取り戻す最新治療とは?
トラネキサム酸は飲み続けても大丈夫?美白効果と副作用を解説
もお読み下さい。

ピコトーニングの施術時間は20分以内に終わります。

ピコフラクショナル

ピコフラクショナルはピコレーザーのハンドピースの先に特殊なレンズ(MLAレンズ)を装着して1064nmの波長で照射を行っていきます。

MLAレンズを使うことでレーザーのエネルギーを虫眼鏡のように集中させることができ、皮膚の表面を焦がさずに真皮層を刺激することができます。

ピコフラクショナルは肌の表面には穴を開けず、中で細かい空洞を形成して、空洞が自然治癒する過程で「コラーゲン」「エラスチン」を形成します。

これにより、ニキビ跡や毛穴の改善ができたり、お肌にハリが生まれたりする効果があります。

フラクショナルは「断片の」という意味であり、お肌に対して格子状にエネルギーを加えることを美容では指します。

ピコフラクショナルレーザーは従来のCO2フラクショナルレーザーと違ってお肌の表面部分が荒れないため、ダウンタイムからの回復が早いという特徴があります。

ピコフラクショナルは出力や照射法によっても効果やダウンタイムは異なり、AILE Clinicでは3種類のピコフラクショナルの出力があります。

ハリのモードとハイパワーのモードとスタック打ちのモードがあり、右のメニューほど出力が高くなります。

ハリのモードはダウンタイムがほとんど出ない施術であり、お肌のハリ改善や軽度のホワイトニング効果があります。

ピコトーニングと同時に施術することも可能で、合わせて行う施術をピコダブルと呼びます。

ピコフラクショナルハイパワーのモードは痛みやダウンタイムがより強くなるため表面麻酔を使用してから実際に照射を行っていきます。

毛穴やニキビ跡のクレーターなどお肌の凹凸を改善させるには出力高めで照射をおこなっていく必要があり、施術後の赤みは数日で引くこともあれば1週間ほどかかることもあります。

スタック打ちのモードはさらに高出力であり、顔全体への照射は出力が高すぎるため行えず、ごく一部の深いクレーターに対するオプションメニューとなります。

ピコフラクショナルの施術時間は20-30分程度であり、表面麻酔(塗る麻酔)を使用する場合はさらにその時間が追加でかかります。

レーザー治療(ピコレーザー)はどのような方におすすめ?

ここまで、当院のピコレーザー治療の概要や効果をご紹介してきました。

ピコレーザーは、下記のようなお悩みを抱えている方におすすめです。

  • シミ・そばかすを治したい
  • くすみ・肝斑を治したい
  • ハリ不足が気になっている
  • 毛穴・ニキビ跡が気になる

ピコレーザーの中でも「ピコスポット」はダウンタイムは出るものの1回でシミやそばかすに対して効果が出やすいのが特徴です。

「ピコトーニング」や「ピコフラクショナル」は他の美容皮膚科の施術と同様に回数を重ねることで徐々に効果を出していく施術ですが、ピコスポットでは改善しないものに対しても効果的です。

淡いシミや肝斑やくすみに対してはピコトーニングが効果的で、お肌のハリや毛穴やニキビ跡のクレーターに対してはピコフラクショナルが効果的です。

ピコフラクショナルの出力によって効果が違ってきますが、これらの症状にお悩みの方はカウンセリングにてご相談下さい。

施術の流れと術後のケア

これまで説明してきたようにピコレーザーには様々な効果と照射法がございます。

施術の流れとしては、まず最初に医師の診察を行いメニューを決定した後に洗顔を行い実際の照射に移ります。

ピコトーニングやピコフラクショナル(ハリ)やピコダブルの場合はそのまま照射していきますが、ピコスポットの全顔やピコフラクショナルハイパワーの場合は表面麻酔(クリームの麻酔)を効かせてから照射をおこなっていきます。

一部のピコスポットやスタック打ちのピコフラクショナルについては照射部位を保冷剤で冷やして痛覚を弱めてから照射を行っていきます。

術後のUVケアと保湿は色素沈着などのリスクや肌荒れを防ぐためにも必ず行って下さい。

メイクはピコスポットは施術翌日からですが、その他のメニューは施術当日からメイクが可能です。

コスメや化粧品に関しては、高濃度ビタミンCやレチノールやハイドロキノンなど刺激性のあるものは施術前後には控えて、お肌に優しめのものを使用するのが良いでしょう。

ピコスポットだけではなくピコフラクショナルハイパワーやスタック打ちの場合も赤みが強く出ますので、不安な方は施術後に予定を入れないようにしましょう。

ピコトーニングやピコフラクショナル(ハリ)やピコダブルの場合はダウンタイムはほとんど出ません。

術後に、万が一トラブルが起こったり、ご心配なことや疑問点がございましたらクリニックへご連絡下さい。

まとめ

本記事では、レーザー治療の概要やピコレーザーの特徴を解説してきました。

ピコレーザーには「ピコトーニング」「ピコスポット」「ピコフラクショナル」と3つの照射モードがあり、しみやそばかすの治療、毛穴、ニキビ跡の改善などの効果に期待できます。

東京上野にあるエールクリニックでもピコレーザーのメニューをご用意しておりますので、ぜひこの機会にカウンセリングをご検討ください。

カウンセリングを通してお肌の状況を診断し、最適なメニューをご説明させていただきます。

ピコトーニングやピコフラクショナルは回数がかかる施術ですが、初めての方でも試しやすい初回価格と継続しやすいコース料金のご用意もございますのでぜひ施術を受けてみて下さい。

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東京上野・御徒町の美容外科・美容皮膚科 AILE Clinic(エールクリニック) 院長 井原力哉

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