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コラム

Column

2022.07.07

#美容皮膚科

美白になりたいならトラネキサム酸。副作用は?飲み続けても大丈夫?

飲み薬・塗り薬(美白、ニキビ、保湿) アイキャッチ画像

「美白になりたい」

シミ、そばかす、肝斑、くすみ、色素沈着など種類は様々ですが、お肌のトーンアップをさせたいという方は多いのではないでしょうか。

シミの種類に応じてレーザーを照射していく(ピコトーニングやピコスポットなど)方法が定番ですが、お薬を飲んでお肌の内側からもケアしてあげるとより効果的です。

ビタミンC(シナール®)やビタミンE(ユベラ®)などの抗酸化作用のあるビタミン剤もありますが、今回はトラネキサム酸(トランサミン®)について取り上げたいと思います。

トラネキサム酸を飲み続けて大丈夫なのかと心配される方もおられますが結論から言いますと基本的に大丈夫です。

トランシーノ®の使用期間が2ヶ月前となっているために2ヶ月でトラネキサム酸の内服をやめてしまう方も少なくありませんが、地道に続けていれば効果が出る可能性があるのにもったいないと感じます。

トラネキサム酸について効果や副作用など含め順番に解説をしていきます。

トラネキサム酸

トラネキサム酸の効果は?

トラネキサム酸とは「プラスミン」という酵素の働きを抑える作用機序で炎症やむくみや出血を抑える効果のあるお薬です。

保険適応だと喉の炎症や痛みを抑える目的で出されることが多く風邪で喉を痛めた時に内科で処方された方もいるのではないでしょうか。

そんなトラネキサム酸ですが、美白効果、特に肝斑に対して効果があるということで保険適用外の自費での処方となりますが昔から使用されていたポピュラーなお薬です。

一部保険適応で肝斑に対してトラネキサム酸を処方している皮膚科の噂も耳にしますが、保険の通る別の病名をつけてレセプトをゴニョゴニョ、まあアウトですね。

トラネキサム酸と肝斑

肝斑は紫外線や女性ホルモン、摩擦などの刺激でケラチノサイト(表皮細胞)が刺激されるとプラスミンが生成されメラノサイト(色素細胞)が刺激されメラニンが増えて移動することで悪化します。

トラネキサム酸はプラスミンの働きやメラニンの移動を抑える効果があります。

2007年には市販のOTC薬としてトラネキサム酸の配合剤であるトランシーノ®が承認され薬局ドラッグストアで入手しやすくなりました。

いつから効果が出るのか?ということについては、最短で1ヶ月ということもありますが、実際には数ヶ月かかることが多いお薬ですのでじっくり治していきましょう。

トラネキサム酸の副作用は?

これから色々挙げていくと不安になる方もおられるかもしれませんがそもそもとしてトラネキサム酸は副作用が出ることが稀なお薬です。

具体的な症状としては、皮膚のかゆみ、発疹、頭痛、食欲不振、吐き気、下痢、胸やけ、胃痛、眠気などがあると言われておりますがほとんどの方は問題ありません。

ただ、血が固まりやすくなるお薬を飲んでいる方は血栓ができるリスクがあるためトラネキサム酸との飲み合わせが要注意で、ピルや更年期障害に対してのお薬など女性ホルモン剤なども該当します。

そういったお薬を使っているとトラネキサム酸を飲めないと思っている方も少なくないのですが、持病の程度にもよりますし、トラネキサム酸を少量から試せば問題ないケースもありますのでご相談下さい。

ただし、トロンビンを使用中の方は禁忌となりますので少量でもトラネキサム酸を使用することはできません。

また、コレステロール値が高い方はコレステロールを下げるお薬を併用したほうが良いでしょう。

トラネキサム酸で白髪が増えるという話もありますが、それについては現時点では医学的根拠は全くありません。

おそらくですが、肝斑が目立ってくる年齢と白髪が出始める年齢が近いためにトラネキサム酸を飲み始めるタイミングと白髪が出てくるタイミングが被ってしまってそういった説が流れるようになったのではないでしょうか。

量は?ほとんどの方は飲み続けても大丈夫

トラネキサム酸には250mgの錠剤と500mgの錠剤がありますが当院で採用しているのは250mgのほうです。

Analysis of the effect of different doses of oral tranexamic acid on melasma: a multicentre prospective study

こちらの論文はトラネキサム酸の飲む量を変えて違いがどうだったのかというものです。

量は1日500mg、750mg、1000mg、1500mg(250mgだと2-6錠)で比較されており、長期間飲み続けてもほとんどの方は大丈夫だったとのことです。

肝心の効果については、量をたくさん飲むほど、長期間飲むほど良かったとのことです。

比較的安全なお薬ではありますが、やはり体とお薬には相性もありますし実際に飲んでみないとわからない部分もありますので最初は1日2錠の少なめの量から始めるのが無難でしょう。

増量するのなら少しずつ試していく形になりますが、ピルなどを飲んでいる場合は最低量である1日2錠で続けるのが良いでしょう。

ちなみに、添付文書上では最大で1日8錠まで飲むことは可能ですが、ほとんどの方は1日2-4錠のパターンが多いですね。

たまに1日6錠の方も見かけますが。

もし副作用が心配な場合は何ヶ月か継続していったん1ヶ月休薬を挟むと良いでしょう。

では、なぜトランシーノ®の使用が2ヶ月までになっているかと言いますと、トランシーノの臨床試験の行われた期間が8週間までなので薬の説明も8週間となっているわけです。

トランシーノ®の場合はドラッグストアで購入するため使用期間がどうしても控えめになりがちですが、クリニックで処方されるトラネキサム酸の場合は長期で使用できるケースがございます。

副作用など心配な方は一度カウンセリングにてご相談下さい。

まとめ

肝斑に有効なトラネキサム酸は医薬品なので副作用が出る可能性はゼロではありませんが、比較的安全なお薬です。

お肌の施術は手術と違って1回で仕上げるというよりコツコツとやっていくもので、レーザーと飲み薬を組み合わせることで相乗効果を期待できます。

当院ではピコレーザーを照射した日だとトラネキサム酸が割引になるサービスを行っており、また抗酸化作用のあるビタミン剤とのセット価格もございます。

詳しくはお薬の個別ページや料金表をご確認下さい。

美白などのお薬についてはこちら。当院ではトラネキサム酸250mgの錠剤の取り扱いがございます。

点滴についてはこちら。当院では白玉点滴と美肌カクテルにトラネキサム酸が含まれております。

化粧品コスメについてはこちら。 トラネキサム酸が配合されたコスメであるナビジョンDR(NAVISION DR)シリーズの化粧水や日焼け止めなどのご用意もあります。

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キャンペーンやモニター募集は随時おこなっておりますのでご相談下さい。

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東京上野・御徒町の美容外科・美容皮膚科 AILE Clinic(エールクリニック) 院長 井原力哉

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