トラネキサム酸手打ち注射(肝斑注射) | 東京都上野御徒町の美容外科美容皮膚科AILE Clinic エールクリニック

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トラネキサム酸手打ち注射(肝斑注射)

トラネキサム酸手打ち(肝斑注射)は、肝斑や色素沈着の原因となる皮膚の層に直接トラネキサム酸を局所注射する治療です。

飲み薬(内服薬)や塗り薬では届きにくいお肌の基底層に有効成分をダイレクトに届けることができます。

経口投与(内服)の場合、バイオアベイラビリティ(体内に吸収される率)は30-50%程度しかなく1、そこからさらに皮膚組織に到達する量はもっと減りますが、局所に直接手打ち注射をすることで内服の数十倍の高い濃度を病変部位に届けることが可能です。

12週の観察でトラネキサム酸の皮内注射のほうが内服よりも肝斑に対する改善効果が高かったという2018年の報告もあり2、2025年のメタアナリシス(複数の研究を分析したもの)ではトラネキサム酸の局所注射が内服や外用(塗り薬)よりも効果が高かったことが示されました3。

トラネキサム酸には、メラニンを作り出す指令を出したり炎症を引き起こしたりするプラスミンという酵素を抑える働きがあり、肝斑だけではなく色素沈着にも効果があると報告されております4。

プラスミンは血管を増やす指令(VEGFなど)にも関与しているため、トラネキサム酸を直接注入することで、メラニン産生の抑制、炎症の軽減、血管新生の抑制を同時に行うことができますので、肝斑だけではなく炎症を伴うお肌の赤みにも効果的です。

トラネキサム酸の手打ちは従来のレーザー治療や内服薬では改善が難しかった頑固な肝斑や、毛細血管が増殖している血管型肝斑に対しても効果が期待できる治療法です5。

また、より高い効果を出したい場合には、トラネキサム酸の内服と手打ちを組み合わせる方法もあり、2024年のメタアナリシス(複数の研究を分析したもの)では薬剤の使用量も異なるためかトラネキサム酸の内服と局所治療単独の効果はまちまちであったもののいずれか単独治療よりも内服と局所治療の組み合わせのほうが効果が高かったと報告されております6。

トラネキサム酸内服のページはこちら

内服のトラネキサム酸について詳しく知りたい方は、トラネキサム酸は飲み続けても大丈夫?美白効果と副作用を解説もお読み下さい。

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このような方へおすすめ

  • 頬や額などに左右対称のモヤモヤとした薄い茶色の肝斑がある方
  • これまでの飲み薬やスキンケア、レーザー治療で肝斑が改善しなかった方
  • ホルモン薬の内服中などでトラネキサム酸の飲み薬を使用できない方
  • 肌のくすみや色むらが気になり肌に透明感を取り戻したい方
  • 肝斑の再発を予防しながらケアを続けたい方
  • レーザー治療による炎症悪化や刺激を感じやすい方

当院の特徴

機械を使って均一に薬剤を注入する水光注射とは異なり、手打ち注射では医師がリアルタイムで肌の抵抗や状態を確認しながら施術を行います。

肝斑の強さは部位によって均一ではないため、手打ちにより注入量を微調整できるのが最大のメリットです。

トラネキサム酸をメラニンや異常な血管が存在する真皮層へ直接高濃度のまま届けます。

トラネキサム酸の内服を長期継続する場合、全身的な血栓症リスクなどが懸念されることがあります。

美容目的でなく皮下腫瘍手術の止血目的ですがトラネキサム酸の局所注射は点滴での投与と比べてトラネキサム酸の血中濃度が1/10未満だったという報告もあり7、トラネキサム酸の局所注射では血栓症などの全身へのリスクを大幅に下げることが可能となります。

トラネキサム酸手打ち2回施術前と施術3週間後

トラネキサム酸手打ち2回施術の施術前と施術3週間後の症例写真
通常料金:1cc 11000円税込
リスク副作用:赤み、内出血など

術後経過とアフターフォロー

しっかり治療したい方には、2〜4週間ごとに1回のペースで少なくとも3回の治療をおすすめしています。

単回施術での効果持続は約4〜6週間が当院での目安ですが、複数回重ねることで効果の持続期間が延長します。

その後も1ヶ月に1回など定期的に継続することで、肝斑の再発予防や肌全体のトーンアップ効果が期待できます。

施術当日からメイクでカバーしていただくことが可能です。

より高い効果を求める場合、医師の判断のもとでトラネキサム酸の内服薬と併用することも可能です。

術後のリスク・副作用

  • 注入部位の赤み、腫れ、むくみ、皮むけ
  • 内出血
  • 一時的なかゆみや軽度の痛み

よくある質問

トラネキサム酸の内服薬と注射は併用できますか?
医師の判断のもとで併用可能です。
手打ちと水光注射(機械打ち)の違いは何ですか?
水光注射は設定された深度と量で均一に注入するため肌の全体的なケアには向いていますが、肝斑は部位により症状が異なります。手打ち注射は、医師が炎症の程度や血管異常の範囲に合わせて調整が可能です。
トラネキサム酸の点滴(静脈注射)とは何が違いますか?
点滴や静脈注射は全身に薬剤を巡らせる方法です。当院の肝斑注射は、肝斑や色素沈着などのある部位の皮膚に医師が少量ずつ直接注入する局所治療で、部位ごとに注入量を調整できます。
トラネキサム酸の注射に痛みやダウンタイムはありますか?
極細の針で浅く注入するためチクチクとした痛みがあり、心配な方は表面麻酔(税込3,300円)のオプションも利用可能です。施術後は注入部位に赤みや小さな膨らみ、内出血が出ることがありますが、多くは軽度で一時的です。メイクは当日から可能です。
トラネキサム酸の局所注射に保険は使えますか?
肝斑に対するトラネキサム酸注射は保険適用外の自由診療です。使用する注射薬は国内で承認された医薬品ですが、肝斑への皮内注射は承認された効能・用法とは異なる適応外使用となります。

術後注意事項

  • 肝斑や色素沈着は紫外線や摩擦刺激によって肌に炎症が起こり悪化しますので、治療後は患部を強くこすらないように注意し日焼け対策をしっかりと行ってください。

禁忌事項

  • 妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中の方は施術を受けることができません
  • トロンビン使用中の方
  • トラネキサム酸に対してアレルギーのある方

料金

トラネキサム酸手打ち 1cc
¥10,000(税込¥11,000)

参考文献・出典

  1. 参照:トラネキサム酸の薬物動態と生物学的利用能 – Bibgraph(ビブグラフ)[↩]
  2. 参照:Shetty, V. H., & Shetty, M. (2018). Comparative study of localised intradermal microinjection of tranexamic acid and oral tranexamic acid for the treatment of melasma. International Journal of Research in Dermatology, 4(3), 363–367.[↩]
  3. 参照:Chen LY, Kang YN, Hoang KD, Chen KH, Chen C. Intradermal Injection of Tranexamic Acid for the Treatment of Adult Melasma: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Facial Plast Surg Aesthet Med. 2025 Jul-Aug;27(4):305-312. doi: 10.1089/fpsam.2024.0187. Epub 2024 Nov 22. PMID: 39574359.[↩]
  4. 参照:AlJabr A, AlAnazi AMI, AlEtebi RAA. Tranexamic Acid for Hyperpigmentation Disorders: A Literature Review on Efficacy and Safety in Melasma and PIH. J Cosmet Dermatol. 2026 Feb;25(2):e70692. doi: 10.1111/jocd.70692. PMID: 41601401; PMCID: PMC12848551.[↩]
  5. 参照:Pazyar N, et al. Intradermal Injection of 100mg Tranexamic Acid Versus Topical 4% Hydroquinone for the Treatment of Melasma: A Randomized, Controlled Trial. J Clin Aesthet Dermatol. 2023;16:35-40.[↩]
  6. 参照:Liang R, Luo H, Pan W, Yang S, Peng X, Kuang B, Huang H, Liu C. Comparative efficacy and safety of tranexamic acid for melasma by different administration methods: A systematic review and network meta-analysis. J Cosmet Dermatol. 2024 Apr;23(4):1150-1164. doi: 10.1111/jocd.16104. Epub 2023 Dec 7. PMID: 38059683.[↩]
  7. 参照:Chang YJ, Lin YH, Wang PL, Lin HC. Efficacy of local infiltration of tranexamic acid in subcutaneous surgery: A protocol from a single medical center. Medicine (Baltimore). 2023 Sep 1;102(35):e34900. doi: 10.1097/MD.0000000000034900. PMID: 37657042; PMCID: PMC10476745.[↩]