エラボトックスで失敗?噛むとポコっと膨らんだり笑えなくなる原因と対処法 | 東京上野御徒町のエールクリニック

コラム

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2024.06.03

#ボトックス

エラボトックスで失敗?噛むとポコっと膨らんだり笑えなくなる原因と対処法

ボツリヌストキシン アイキャッチ画像

1回の施術でも手軽に小顔にしたり食いしばり改善が期待できるエラのボトックス注射(ボツリヌストキシン注射)。

美容クリニック初心者でも多く受けられており施術時間も5分程度のお手軽なものですが、どの施術にも副作用やリスクはありエラボトックスも例外ではありません。

もともと筋肉を小さくして小顔にするつもりだったのに注射してから逆に噛むとエラの部分がポコっと膨らんでしまうケースや笑えなくなったり口角が下がってしまうケースもあり予防法や対処法も含めて説明していきます。

症例写真
通常料金:エラボツリヌストキシン20単位 9900円(税込)
リスク副作用:内出血など

注射の打つ場所とエラが小さくなる仕組みについて

ボツリヌストキシンは筋肉の動きを止める働きを持つお薬で、本来はエラの筋肉のボリュームを落とす目的ではなく眉間などの表情ジワ改善に用いるものです。

そのことはボトックスビスタの添付文書を確認していただければわかるかと思われます。

筋肉のボリュームが落ちる理屈ですが、寝たきりになった人の足が棒のようになるのと同じです。

筋肉は面白いことに全く使わないとボリュームまで落ちるわけですが、エラの筋肉である咬筋(こうきん)の場合は眉間などの表情ジワと違ってたくさん打っても副作用が比較的出にくいためシッカリ打つことができます。

咬筋と同じ感覚で額や眉間にボツリヌストキシンを打ってしまうと眉が落ちてしまって目が重たくなり開きにくくなってしまいます。

咬筋はご飯を食べる時に使う咀嚼筋の1種ですが、咀嚼筋には他に3種類(側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋)ありそれらがカバーしてくれます。

スルメなどのかなり硬いものならともかく、普通の食事レベルではまず困ることはないでしょう。

エラがポコっと膨らんでしまう2つの原因と対処法

決して珍しくはないエラボトックスのトラブルとしてエラが逆に膨らんでしまうというものがありますが、2つのパターンがあります。

ひとつは注射による腫れや内出血です。

お薬を筋肉に入れるとその分筋肉が膨らみますし針を刺すので出血が起こります。

この場合は時間とともに自然に改善していき、内出血が少なければ痛みや腫れは数日から1週間程度でおさまります。

痛みの強さはコロナワクチンなどの筋肉注射と同程度です。

ただ、激しい運動や飲酒など血行が良くなるようなことをすると腫れや内出血が悪化しますのでそういったことは腫れている間控えたほうが良いでしょう。

もうひとつの原因は筋肉の一部にだけ薬が効いてしまった場合です。

ボツリヌストキシンは注射してすぐに効くわけではなくて数日かけて徐々に効いてきます。

エラの筋肉の場合は馴染むまで2週間ほどかかることがありますが、その過程で一部にだけ筋肉が効いてしまい残りの部分が強く動いてポコっと膨らむことがあります。

時間が経てば自然に良くなることが多いのですが、筋肉量に対して薬の量が少ない場合に起こりやすい現象です。

その場合は追加で注射したほうが症状改善するのが早いのでオススメです。

頻繁にボツリヌストキシンを打つと抗体ができて薬の効きが悪くなるという説もありますが、ボディに200単位など大量に打つ場合とは違ってエラの追加だと使用量が少ないので前回の注射から時間があまり経っていなくても抗体ができるリスクは低いでしょう。

エラが膨らんだままだと不快でしょうからむしろ早めに対応するのをオススメします。

かといって注射直後だと診察で判断がつかないので、期間としては注射して2週間後くらいに追加検討するのが良いでしょう。

当院では20単位刻みでエラのボツリヌストキシンがございますが、ご自身の筋肉量に合った薬の量がわからない場合はカウンセリングにてご相談下さい。

薬の打ちすぎも良くはありませんがケチるのもまた良くないということです。

特にエラボトックスでトラブルがなくて再度追加する場合は、個人差もありますが4-6ヶ月程度空けて施術するのが目安です。

エラボトックスで笑えなくなる場合

エラボトックスで咬筋に効かせるはずが、笑筋(しょうきん)や大頬骨筋(だいきょうこつきん)などの別の表情じわに効いてしまった場合に、笑えなくなったり口角が下がったりすることがあり、早いと施術から1週間以内にそういった副作用が出てきます。

エラの筋肉量に対してボトックスの薬剤量が多すぎて周りに流れてしまった場合や、打つ場所が不適切な場合に起こる可能性があります。

また、普段お顔のマッサージをしている人もおられるでしょうが、エラボトックスをしてからすぐにマッサージをすると注射した薬剤が流れてしまうリスクがありますので、施術してから1週間後まではエラ近くのマッサージは避けたほうが良いでしょう。

笑えなくなった場合にすぐに治療することは困難で、基本的にはボトックスが時間とともに弱まってくるのを待つ形となります。

ボツリヌストキシンは熱に弱い薬なので、エラボトックスの施術から間もないタイミングではサウナやホットタオルなどで熱を加えることで薬の働きを弱める効果が期待できます。

また、インディバのような温熱機器によって温めることでボツリヌストキシンの働きを弱めることもあります。

オビソート(アセチルコリン塩化物)を注射することで一時的に筋肉の動きを良くすることもありますが、ボツリヌストキシンそのものを中和させるわけではなくあくまで一時しのぎですので、1回打てば解決するとは限らずボツリヌストキシンが時間とともに切れるのを待つ必要があります。

個人差もありますが、笑いにくさの副作用は1-2ヶ月程度続くこともあります。

失敗を予防するには

直接診察を行うのも重要ですが、もし以前にエラボトックスを受けたことがあるのであれば、具体的にどの程度の量を注入したのかを覚えておくのも重要です。

いつ、どの程度打ったのかがわかれば次回注入する際の参考となり、多すぎや少なすぎとなるケースを避けやすくなります。

薬が流れないようエラボトックスの施術から1週間はエラの近くはマッサージしないようにしましょう。

また、ボツリヌストキシンは熱に弱い薬ですので、アフターケアに関してサウナや岩盤浴などは2週間控えたほうが良いでしょう。

せっかく頑張って打ったとしても効き目が弱くなってしまうともったいないですよね。

医療行為である以上、施術のリスクはゼロにはできませんが少しでも下げることは可能かと思われます。

実際の施術前に医師とのカウンセリングにてご自身のご希望ともすり合わせて適切な薬の量を打っていきましょう。

ボツリヌストキシン注射についてはこちら。当院ではKFDA(韓国⾷品医薬品安全庁)に医薬承認されており、効果と安全性を認められているボツラックスというジェネリック医薬品を使用します。

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東京上野・御徒町の美容外科・美容皮膚科 AILE Clinic(エールクリニック) 院長 井原力哉

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