ホクロ除去をする前に後悔しないよう知っておきたいこと【ホクロの種類も解説】
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年齢を重ねてホクロが増えてきたり、目立つ大きなホクロを取りたい方は非常に多いです。
ホクロは先天的なものだけではなく紫外線や物理的な刺激で後天的にできることも多く、メイク時に気になる方も多いかもしれません。
本記事では、クリニックで受けられるホクロ治療のご紹介や、ホクロの種類を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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ホクロ治療をするなら医療機関の受診を
ホクロ(母斑細胞母斑)とは、母斑細胞が集まった良性の腫瘍であり、色は黒っぽいものから褐色のものだけではなく肌色に近いものもあります。
母斑細胞とはメラノサイトというメラニン色素を生成する細胞が変化したものになります。
ホクロは加齢とともに新たに出てきたり大きくなってきたりするものがあり、自然になくなることはありません。
セルフでホクロを取ろうとする方もおられますが、傷跡が汚くなったり感染症のリスクがあるためセルフで治療を行うのはおすすめしません。
ホクロを治したい場合は医療機関を受診しましょう。
治療法には電気メス(高周波メス)や炭酸ガスレーザーやピコスポットや切開手術などがありますが後述します。
ホクロは保険適応で治せる?それとも適応外?
ホクロを保険適応で治療する場合は費用を抑えることができますが、適応になる条件や治療法に制限があります。
悪性黒色腫(メラノーマ)や基底細胞がんなどの悪性腫瘍が疑われる場合や、まぶたに大きいホクロがあり視界が遮られているなど生活に支障をきたしている状況のみ保険適応となります。
したがって、ほとんどの場合は美容目的での治療となりますので、保険適応ではなく自費診療で治療することとなります。
また、ホクロの治療法もダウンタイムなど患者様それぞれの要望に合わせて保険診療で行うことは不可能であり、治療法は手術一択となります。
自由診療でのホクロ取りの場合は、電気メスやシミ取りレーザーを用いた治療法など様々な選択肢を取ることができます。
また、ホクロ取りの施術を行う年齢については、大人だけではなく未成年でも可能です。
ホクロの種類と原因とは?
ホクロと一口に言っても種類は様々で、ほくろの細胞(母斑細胞)が存在する層により以下のように分けられます。
- 境界ホクロ
- 複合ホクロ
- 真皮内ホクロ
境界ホクロ
表皮と真皮の間(境界)にできるのが境界ホクロで、サイズが小さく、なおかつ薄いという特徴があります。
複合ホクロ
表皮と真皮の間、もしくは真皮よりも深い部分にできるのが複合ホクロです。
特に小さな子どもに多く見られるホクロで、境界ホクロと真皮内ホクロの混合型と言われています。
真皮内ホクロ
皮膚の深いところ(真皮内)にできるのが真皮内ホクロで、半球型に盛り上がることが特徴で、成人に多く見られます。
色味はさまざまで、黒っぽいものもあれば、茶色、肌に近い色のケースもあります。
また「境界ホクロ→複合ホクロ→真皮内ホクロ」という形で、時間の経過とともにホクロが進行することがあるのも特徴です。
ホクロ取りを深い層まで行った場合は、ホクロ取りの施術による傷跡が目立つリスクがあり、境界ホクロのように浅い層のホクロのほうがキレイに取れやすいです。
ホクロの医学的な分類
- Unna母斑(柔らかく膨らみがあり体にできやすいホクロ)
- Miescher母斑(顔や頭皮や体など様々な場所にできるホクロ)
- Spitz母斑(比較的若年層にも見られ赤っぽい色をしていることもあるホクロ)
- Clark母斑(体にできやすく周辺部の色が薄いホクロ)
ホクロをより細かく分類していくと上記のような種類があります。
また、ホクロができる原因は紫外線やホルモンバランスの変化が関わってメラニン色素が増加すると言われているもののはっきりとした原因はわかっておりません。
ホクロをできる限り増やさないための対策としては、紫外線を浴びないように日傘を差したり、メイクなどで強く擦りすぎたりしないことが大切です。
ほくろと間違えやすい疾患
自分の中では「最近新しくホクロができた」と思っていても、実はホクロではない他の疾患であるケースも考えられます。
下記3つはホクロと間違えやすい疾患の代表例です。
- メラノーマ(悪性黒色腫)
- 基底細胞がん
- 脂漏性角化症
メラノーマや基底細胞がんはいわゆる癌であり、特にメラノーマは、疾患が進行するとリンパ節へ転移しやすいという特徴があります。
その結果、骨や肺などにも遠隔転移することがあり注意が必要です。
見分け方として、特に6mm以上の大きさがあったり急激に大きくなっていると通常のホクロではなくメラノーマの可能性があります。
ほくろであるかを判断できない場合は、保険診療の皮膚科などで検査を受けてみることを推奨します。
脂漏性角化症はシミとイボの中間のようなものであり良性の腫瘍です。
脂漏性角化症は通常のホクロやイボと同じように治療を行っていきますが、脂漏性角化症は根が浅いため1回の施術でキレイに取れることが多い傾向にあります。
病院やクリニックで受けられるホクロ治療
保険診療でのホクロ取りは切開やくり抜きなどの手術となってきますが、縫合を行った場合は抜糸のために後日再度受診する必要があり傷跡の問題もあります。
美容目的のホクロ治療は自費となりますので、様々な方法があり以下のような方法があります。
- 切開やくり抜きなどの手術
- 電気メス(高周波メス)やCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)
- シミ取りレーザー(ピコスポットなど)
以下、ホクロ治療について順番に説明を行っていきます。
切開やくり抜きなどの手術
自由診療でも手術によりホクロ取りを行うことはありますが、ケースとしては多くありません。
ホクロのサイズが1cmを超えるなど大きな物に対しては手術をすることもあります。
電気メス(高周波メス)やCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)
電気メスやCO2レーザーでホクロを直接削り取る方法となります。
一度で取り切れるかどうかについてはホクロの根っこの深さ次第で、浅いホクロは簡単に取れますが、深いホクロに対して攻めすぎると傷跡がクレーターになって目立ってしまいます。
したがって、施術の際には深さを見つつ削れる範囲でホクロを削っていきますので、ホクロの再発や取り残しが起こる可能性があります。
仕上げに傷跡にテープを張っていきますが、テープ保護は1週間行って下さい。
施術時間については数や大きさによって異なりますが、小さなホクロであれば1回5分程度で治療が完了します。
また、局所麻酔を行った上で治療するため、ホクロ取りの痛みに関してはご安心して治療を受けていただくことが可能です。
切開するのは怖いもののほくろを除去したい方や膨らんだホクロが気になる方は、電気メスやCO2レーザーでのほくろ治療をご検討ください。
AILE Clinic(エールクリニック)では電気メスでのホクロ取りを取り扱っております。
電気メスとCO2レーザーの違いについてはホクロ取りに関しては結果はほとんど違いがなく、紙を切るのにハサミを使うかカッターナイフを使うかのような違いのようなイメージです。
さきほど電気メスやCO2レーザーでのホクロ取りの場合は取り切れない可能性があると説明しましたが、当院では施術から半年~1年の間に保証制度がございます。
ホクロ取りの施術の詳細については「ホクロ取り、イボ取り、脂漏性角化症(電気メス1年保証あり)」のページをご確認下さい。
体内に金属が入っている方やケロイド体質の方は禁忌となります。
電気メスでのホクロ取りのリスクとして、傷跡、再発、取り残し、色素沈着などのリスクがあります。
当院の場合、ホクロ取り後のテープ保護は1週間で指定しておりそれからはメイクも可能ですが、テープかぶれを起こさなければそれよりもっと長い期間テープ保護をしても大丈夫です。
ただし、キズパワーパッドなどのハイドロコロイド材をホクロ取り後の傷に貼ると凹みが目立つ可能性がございますのでそういった素材のものは使用しないで下さい。
術後のケアとしては、色素沈着のリスクを避けるために施術部位に摩擦を加えないようにして日焼け止めなどのUVケアはしっかり行って下さい。
ハイドロキノンなどの刺激性のあるコスメについては、赤みが完全に引いてから使用するようにして下さい。
シミ取りレーザー(ピコスポットなど)
Qスイッチヤグレーザーやピコレーザーなどのシミ取りレーザーでホクロ取りを行うこともあります。
シミ取りレーザーでホクロの盛り上がりを改善させることはできませんが、ホクロの色素を薄くすることができる可能性があります。
当院ではピコスポットで行いますが、術後にテープ保護をする必要がなく、電気メスでのホクロ取りよりリスクやダウンタイムが少なめです。
その分、ピコスポットの場合だと効果も弱めになるため、1回だけではなく何回か繰り返して行う必要があることもあります。
色素沈着のリスクもあるため、もしピコスポットを繰り返す場合は半年は間隔を空けるのが無難です。
ホクロ取りの術式について実際はカウンセリングを行った後に判断しますが、大きなほくろや盛り上がったほくろを治療したい場合は電気メスを、ケロイド体質な方や傷跡が気になる方はピコレーザーでのほくろ取りがおすすめです。
また、ピコスポットの場合はシミ取りのついでなどに行うことも可能ですので、同時に治療したい場合にもおすすめです。
ピコスポットの施術時間は部位や個数にもよりますが、少量であれば5分もかからない時間で終わります。
ピコスポット術後はテープ保護をしない代わりに、炎症止めのステロイド剤を処方しますので施術部位に塗布してください。
ピコスポットには色素沈着のリスクもありますが、ホームケアの注意点としては色素沈着を軽減するために施術部位を擦らないようにしてUVケアを必ず行って下さい。
ハイドロキノンなどの刺激性のあるコスメは赤みが完全に引いてから使用するようにして下さい。
ピコスポットでのホクロ取りについての詳細をさらに知りたい方は「ピコレーザー(ピコスポット)でホクロも取れる?他のやり方とも比較」「ピコレーザー(ピコトーニング、ピコスポット、ピコフラクショナル、ピコダブル)」も合わせてお読み下さい。
いつでもご予約いただけるカウンセリングをご用意しておりますので、ご自身に合わせた治療内容が分からない場合は、ぜひお気軽にご予約いただければと思います。
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まとめ
本記事では、ほくろの原因や治療などを解説してきました。
ほくろの原因はメラニン色素の増加であるため、紫外線に気をつけたり、肌に強い刺激を与えたりしないことが大切です。
もし仮に美容クリニックでのほくろ除去を検討している場合は、ぜひこの機会にエールクリニックのカウンセリングをご検討ください。
電気メスやピコレーザーでの治療など、患者様の状況に合わせた最適なメニューをご提案させていただきます。
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東京上野・御徒町の美容外科・美容皮膚科 AILE Clinic(エールクリニック) 院長 井原力哉