目の下のクマにPRP+FGF注射(プルプル注射)は危険?美容外科医が教える後悔しないためのリスクと正しい治療法 | 東京都上野御徒町の美容外科美容皮膚科エールクリニック|AILE Clinic

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2026.06.26

#目元

目の下のクマにPRP+FGF注射(プルプル注射)は危険?美容外科医が教える後悔しないためのリスクと正しい治療法

目の下のクマに悩み、クリニックを探していると「切らない」「注射だけで半永久的」という魅力的なキャッチコピーを目にすることがあります。

その代表格がPRP(多血小板血漿)+FGF(線維芽細胞増殖因子)注射であり、プルプル注射という名称でも知られております。

しかし、安易にこの施術を選んでしまい、数ヶ月〜数年後に「不自然に膨らんでしまった」「ボコボコとしたしこりができた」とお悩みの方が少なくありません。

ネット上ではクリニックごとに「安全で効果的」「危険でしこりの原因になる」と主張が真っ二つに分かれ、何を信じてよいか分からず混乱している方も少なくありませんが、本記事では、眼科出身の美容外科医の井原力哉が、PRP+FGF注射に潜むリスクと、なぜ失敗すると修正が困難なのか、そして治療法について詳しく解説します。

PRP+FGF注射とは?

まずは、この注射がどのような仕組みなのかを正しく理解しましょう。

PRPとFGFの決定的な違い

PRP(多血小板血漿)は自身の血液を遠心分離して抽出した成分です。組織の修復を助けるマイルドな働きを持ちます。

美容医療診療でも、PRP単独療法は「行うことを弱く推奨する」と位置づけられており、それ自体に危険性が高い危険性があるわけではありません。

FGF(線維芽細胞増殖因子)はコラーゲンを生み出す線維芽細胞の増殖を強力に促す成長因子で、正確にはbFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)と表記をします。

本来は、褥瘡(床ずれ)や難治性皮膚潰瘍を治すためのトラフェルミン(フィブラストスプレー)という薬剤が用いられる場合が多いです。

なぜセットで注入されるのか?

PRP単体では劇的なボリュームアップが出にくいため、FGFという強力な増殖スイッチを混ぜることで、凹みを盛り上げようとする手法が一部のクリニックで行われています。

PRPにこのFGFを添加して注入すると、組織のボリュームが増え、ヒアルロン酸に近いふっくら感やぷるぷる感が長く続くとされ、「プレミアムPRP皮膚再生療法」「ぷるぷる注射」などの名称で提供されています。

しかし、FGFを直接皮下に注入する行為は、メーカーが推奨する本来の使用法(外用)から外れた適応外使用であることを知っておく必要があります。

さらに使い方も、専用の噴霧器で潰瘍面から約5cm離してスプレーするもので、正常な皮膚に付着した分は拭き取るよう定められています。

【警告】PRP+FGF注射が「危険」とされる3つの大きな理由

美容外科業界において、多くの医師がこの施術に慎重、あるいは否定的な立場を取っています。その理由は主に3つあります。

自己組織の増殖をコントロールできずにしこりになる

FGFは細胞に増えろという命令を出しますが、そのスイッチをオフにする方法が医学的に確立されていません。

予想以上に組織が増えすぎると、皮膚の下で硬いしこりや肉芽腫となり、時には不自然な段差が生まれます。

数ヶ月〜数年後に現れる遅発性の膨らみ

注入直後は綺麗に見えても、半年から1年、あるいは数年かけてじわじわと膨らみ続けるケースがあります。

増殖した部分だけが浮き上がって見え、不自然さが際立っていくのがこの治療の恐ろしい特徴です。

日本美容外科学会(JSAPS)のガイドラインでも注意喚起

日本皮膚科学会・日本形成外科学会・日本美容外科学会などが共同でまとめた『美容医療診療指針(令和3年度改訂版では、「顔のシワ・たるみにbFGF添加PRP療法は有効か?」という設問に対し、推奨度2=「行わないことを弱く推奨(提案)する」と結論づけています。

有効性を示す報告はあるものの、注入部の硬結(しこり)や不自然な膨隆といった合併症の報告が多く、bFGFの注入投与は適正使用とはいえない、というのがその理由です。

また、PRP単独についても自分の血液を加工して使うPRP療法は、再生医療等安全性確保法の対象(主に第三種再生医療等技術)です。

クリニックが提供するには、認定委員会の審査を経て、厚生労働省・地方厚生局に「再生医療等提供計画」を提出・受理される必要がありますが、これは計画書が行政に受理されただけであり、国がその治療の効果や安全性を承認・推奨したという意味ではないという点です。

「厚労省承認」といった表現は誤解を招きやすいため、広告の文言をそのまま鵜呑みにしないようにしましょう。

なぜ失敗した時の修正が難しいのか

失敗しても溶かせばいいと考えるのは危険で、PRP+FGFの修正はヒアルロン酸とは比較にならないほど困難です。

修正治療には主にケナコルト注射と外科的手術があり、以下のような特徴があります。

修正方法特徴・リスク費用の目安(税込)
ケナコルト注射ステロイドで組織を萎縮させる。周囲の正常な組織まで凹ませる皮膚の菲薄化のリスクがある 。数万円
外科的摘出手術皮膚を切開し物理的に取り出す。正常組織と複雑に癒着しているため完全除去は不可能に近い 。数十万円〜百万円

AILE Clinicではケナコルトは税込14,300円で行っており、1ヶ月以上の間隔を取って様子をみながら繰り返していくのを推奨しております。

ケロイドに対するケナコルト症例写真(施術前と3回注射後)

ケナコルト症例写真施術前と3回注射後
通常料金:14300円税込
リスク副作用:感染、出血など

これはPRP+FGF注射ではなく傷跡に対するケナコルト注射の写真ですが、左側が施術前で右側が施術3回後でしこりが小さくなっているのがわかるかと思われます。

最終的には外科手術で削り取るしかないケースもありますが、その費用は注入費用の10倍以上に膨れ上がることもあります。

また、リザベン柴苓湯などの内服薬は線維芽細胞の活動を抑制することでしこりの予防効果は期待できますが、既に出来上がったしこりに対処するのは困難です。

ヒアルロン酸であれば溶解剤(ヒアルロニダーゼ)で数日で元に戻せますが、PRP+FGFで増えてしまったのは自分自身の組織ですので簡単に治療することはできないことを頭に入れておきましょう。

実際に起きているトラブル・訴訟事例

実際に他院でPRP+FGF注射を受けて右目の下が膨らみ当院を受診された方の写真がこちらとなります。

PRP+FGF注射(ぷるぷる注射)によって生じた右目の下の膨らみの写真

これはまだ軽度でありケナコルト注射でもなんとかなる程度ですが、酷いケースだと明らかにコブができたような仕上がりになることもあります。

また、2023年に顔のシワ取り目的でPRP+FGF注射を受けた女性が目の下などに硬いしこりが残ったとして医療機関を提訴した事例が2025年1月にNHKで報じられました(現在ニュースは削除済み)。

裁判所はリスク説明義務を怠った点を指摘し、解決金が支払われたと伝えられています。

「自己血から作るPRPに、別の薬剤を加えている認識がなかった」という患者側の主張もあり、説明不足を含む社会的なトラブルに発展しています。

2021年から2024年にかけて行われた研究でも、bFGFの濃度次第で、脂肪組織の良好な再生が得られる場合と、逆に著しい線維化で瘢痕を招く場合があることが示されています。

美容外科医が推奨する本当に安全なクマ治療の選択肢

一生モノの目元だからこそ、万が一の際のリスク管理ができる治療法を選ぶべきです。

以下がPRP+FGF注射と他のクマ取り治療を比較した表です。

治療法主な適応・症状効果の持続主なリスク・合併症万一の不具合の修正
PRP+FGF注射(ぷるぷる注射)目の下の凹み・小ジワ・くぼみクマ半永久的(増えすぎも止まらない)硬いしこり・肉芽腫・数ヶ月〜数年後の遅発性の膨隆・不自然な段差極めて困難(溶解剤がなく、外科的摘出も筋肉との癒着で完全除去が難しい)
ヒアルロン酸注入骨痩せ・凹みによる溝(ティアトラフ)約6〜12ヶ月内出血・チンダル現象・ごく稀に塞栓容易(ヒアルロニダーゼで短時間で溶解可能)
経結膜脱脂術(切らないクマ取り)眼窩脂肪の突出(黒クマ・赤クマ)半永久的(除去した脂肪は基本的に再発しない)腫れ・内出血・一時的なゴロゴロ感・ごく稀に複視可能(取り残し・左右差は3ヶ月以降に再調整可)
ハムラ法(表ハムラ・裏ハムラ)脂肪突出+深い凹みの混在(たるみクマ)半永久的腫れ・内出血・ごく稀に複視・表切開時に下まぶたの外反可能(組織の再固定・位置の再調整手術)

タイプ別のクマ治療について詳しく知りたい方は、目の下のクマの取り方やセルフケアを黒クマ青クマ茶クマ赤クマのタイプ別に医師が紹介もお読み下さい。

クマ取り施術の費用について詳しく知りたい方は、クマ取りはいくら?費用・料金相場を施術別に医師がわかりやすく解説もお読み下さい。

即効性と安心感ならヒアルロン酸注入

凹みが原因のクマには、ヒアルロン酸注射が適しており、仕上がりが気に入らなければヒアルロニダーゼですぐに溶かすことが可能です。

目の下のヒアルロン酸の症例写真(施術前と施術直後)

ヒアルロン酸の症例写真施術前と施術直後
ゴルゴライン税込33,000円、目の下税込44,000円
リスク副作用:出血、稀に塞栓など

ヒアルロン酸注射の場合は針を刺すことで軽度の内出血をすることがありますが、メイクやコンシーラーは施術直後から可能ですので優しく塗って隠して下さい。

根本改善を目指すなら経結膜脱脂術(クマ取り手術)

目の下の膨らみ(眼窩脂肪)が原因の黒クマには、脂肪を取り出す脱脂術が最も効果的で安全です。

皮膚切除を行わない場合には表面に傷が残らないのが特徴で、半永久的な効果があります。

下眼瞼脱脂術症例写真:施術前と1ヶ月後
通常料金:目の下の脂肪取り 220000円(税込)
リスク副作用:痛み、出血など

上記の写真のように、脂肪を取り除くだけでも印象が大幅に変わります。

現在AILE Clinicでは目の下の脂肪取りのモニターキャンペーンを実施中で、通常価格の税込220,000円からモニター割引で税込99,000円とお安い価格で受けることが可能となっております。

この価格には、麻酔代(点眼麻酔、笑気麻酔、局所麻酔)が含まれており、脂肪を何箇所取っても料金は一律となりますのでご安心下さい。

黒クマ治療のさらに細かい説明やメリットデメリットや料金などについては、黒クマを治すための治療法4選!目の下のクマ取り手術やおすすめクリニックを医師が解説も合わせてご確認下さい。

クマ取り施術のダウンタイムについて詳しく知りたい方は、クマ取りのダウンタイムはいつ終わる?腫れの状態や過ごし方もお読み下さい。

凹みと膨らみを同時に整えるハムラ法

脂肪を移動させて凹みを埋める手術で、皮膚切開を行う表ハムラ法と結膜側からアプローチをする裏ハムラ法があります。(参照:Hamra ST. Arcus marginalis release and orbital fat preservation in midface rejuvenation. Plast Reconstr Surg. 1995 Aug;96(2):354-62. doi: 10.1097/00006534-199508000-00014. PMID: 7624408. Goldberg RA. Transconjunctival orbital fat repositioning: transposition of orbital fat pedicles into a subperiosteal pocket. Plast Reconstr Surg. 2000 Feb;105(2):743-8; discussion 749-51. doi: 10.1097/00006534-200002000-00044. PMID: 10697189.

ハムラ法についての詳しい説明は、ハムラ法の失敗例と修正手術を症例写真で解説|クマが治っていない涙袋が消えた顔が平坦になったなどもお読み下さい。

PRP+FGF注射とクマについてよくある質問(FAQ)

Q1. PRP+FGF注射(プルプル注射)とは何ですか?

自身の血液から抽出したPRP(多血小板血漿)と、細胞を強力に増殖させるFGF(線維芽細胞増殖因子)を混合して注入する施術です。目の下の凹みを盛り上げることを目的に一部のクリニックで行われています。

Q2. なぜPRPとFGFをセットで注入するのですか?

PRP単体では劇的なボリュームアップが出にくいため、FGFという強力な増殖作用を加えることで凹みを盛り上げようとするためです。ただし、FGFを皮下に直接注入することはメーカーが推奨する本来の使用法(外用)から外れた適応外使用であることに注意が必要です。

Q3. なぜPRP+FGF注射は危険と言われているのですか?

主に3つの理由があります。①FGFによる組織の増殖をコントロールできず、しこりや肉芽腫が生じるリスクがある、②注入直後は問題なく見えても数ヶ月〜数年後に遅発性の膨らみが現れることがある、③日本美容外科学会のガイドラインでも安全性が十分に担保されていないとして注意喚起がされている、という点です。

Q4. PRP+FGFでしこりができるとはどういうことですか?

FGFは細胞に「増えろ」という命令を出しますが、そのスイッチをオフにする方法が医学的に確立されていません。そのため、予想以上に組織が増えすぎてしまい、皮膚の下で硬いしこりや肉芽腫となり、不自然な段差が生まれることがあります。

Q5. 学会はどのような見解を示していますか?

日本美容外科学会等が作成した『美容医療診療指針』において、bFGF添加PRP療法は「行わないことを弱く推奨する(推奨度2)」に留まっています。有効性は認められるものの、しこりなどの合併症リスクがあり安全性の担保が不十分であることが理由と考えられます。

Q6. PRP+FGFで失敗したら溶かして元に戻せますか?

ヒアルロン酸であれば溶解剤(ヒアルロニダーゼ)で数日で元に戻せますが、PRP+FGFで増えてしまったのは自分自身の組織です。溶かすという選択肢がないため、修正は非常に困難です。

Q7. 修正にかかる方法や費用はどのくらいですか?

ケナコルト注射は数万円程度ですが、外科的摘出手術は数十万円〜百万円以上かかるケースもあります。最終的には、注入費用の10倍以上の修正費用が生じることもあります。

Q8. 目の下のクマに対して安全な治療法はありますか?

凹みが原因のクマにはヒアルロン酸注射、目の下の脂肪(眼窩脂肪)の膨らみが原因のクマには経結膜脱脂術、凹みと膨らみの両方を改善したい場合にはハムラ法(表・裏)が代表的な選択肢で、クマの状況に応じて選択を行っていきます。

Q9. ヒアルロン酸注射はPRP+FGFより安全ですか?

はい。ヒアルロン酸は仕上がりが気に入らない場合や副作用が生じた場合でも、ヒアルロニダーゼという溶解剤を用いて短期間で元に戻すことができます。やり直しが効くという点で、リスク管理の面から大きなメリットがあります。

Q10. 他院でPRP+FGFを勧められて不安です。どうすればよいですか?

まずは施術を受ける前に、複数のクリニックでセカンドオピニオンを受けることをおすすめします。既に施術を受けて違和感や膨らみを感じている場合も、早めに美容外科医へご相談ください。

まとめ

切らない、安い、半永久的という言葉は、患者様にとって非常に魅力的ですが、その代償として一生消えないしこりや、高額な修正手術のリスクを抱えてしまうのはあまりにも大きなギャンブルです。

美容医療において最も重要なのは、万が一の際に引き返せるかどうかです。

当院では、患者様の10年後、20年後の美しさを守るために、安全性が確立されていないFGF添加の注入は行いません。医学的根拠に基づいた、誠実な治療のみをご提案します。

もし、他院でPRP+FGFを勧められて不安を感じている、あるいは既に注入して違和感を感じている方は、まずは医師へご相談ください。

東京上野御徒町駅のAILE Clinic(エールクリニック)でも、目の下のクマ治療に効果的なメニューをご用意しておりますので、ご自身に合った施術についてご相談下さい。

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東京上野・御徒町の美容外科・美容皮膚科 AILE Clinic(エールクリニック) 院長 井原力哉

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