ピコレーザー(ピコスポット)でホクロも取れる?他のやり方とも比較 | 東京上野御徒町のエールクリニック

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ピコレーザー(ピコスポット)でホクロも取れる?他のやり方とも比較

ピコスポット_アイキャッチ画像

生まれつき誰にでもあるホクロですが、年齢とともに大きくなってくることもあります。

基本的に病気ではないため気になっていなければそのままでも問題ありませんが、気になるようであればホクロ取りの施術が必要となってきます。

主にシミや肝斑の治療で用いられるピコレーザーですが、ピコスポットとしてホクロに対しても照射することも可能ですのでシミ取りとほくろ取りを同時に施術することもあります。

ピコトーニングはホクロに対しては施術しません。

こちらの記事ではホクロ取りについてピコスポットの症例写真もまじえ、他のやり方とも比較して東京上野御徒町の美容クリニックであるAILE Clinic院長の井原が解説していきます。

ホクロ取りのやり方

ホクロはメラニン色素で黒くなっている点ではシミと同じですが、シミと違って根っこが深いため治療法もまた異なってきます。

大きくやり方を分けると、手術で切除する方法、ホクロを直接削ってテープ保護する方法、ピコスポットなどのシミ取りレーザーで行う方法があります。

手術でホクロを切除する方法

手術については、一番おおがかりな施術となり抜糸の手間や傷跡のデメリットもあるため、美容クリニックにおいては行われることはあまりありませんが、他の方法では対処が難しい大きなホクロに対して行います。

また、ホクロ(色素性母斑・母斑細胞母斑)のように見えて、実はメラノーマ(悪性黒色腫)という皮膚がんの可能性も稀にあり、その場合は命に関わるため悪性腫瘍の範囲だけではなく大きく切り取る必要があります。

メラノーマは普通のホクロと比較して境界が不明瞭であったり形が歪であるという特徴がありますが、患者さん自身では見分けがつかないことがあり、心配な方は保険診療の皮膚科を受診しましょう。

ホクロを直接削る方法

ホクロを直接削る方法については、電気メス(高周波メス)や炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)で軽くクレーターのようにしてホクロを直接削っていく方法で、手術ほどおおがかりではありませんがキズのリスクがあります。

この施術で1回でホクロが取り切れるかについては、ホクロの根の深さ次第となり、再発や取り残しが生じる可能性がございます。

ホクロを深くえぐり取ると確実に取り切れますが、そうすると傷跡が大きなクレーターとなりますので、傷跡が目立たないよう慎重に取っていきます。

施術後の傷跡に対しては、AILE Clinicの場合1週間テープ保護が必要となります。

AILE Clinicではサージトロンという高周波メスを使用したほくろ取りの施術を行っております。

ピコスポットでのほくろ取り

ピコレーザーは、従来のQスイッチレーザー(ナノ秒:10億分の1秒)と比較して極めて短い照射時間(ピコ秒:1兆分の1秒)で照射を行うため、熱エネルギーよりも衝撃波で色素を叩き砕いていく(光音響作用)イメージで色素を壊していくレーザーです。

ピコレーザーを使用して、強い出力でスポット照射を行っていくのがピコスポットです。

ピコスポットについては、ホクロを削るわけではなくレーザーをメラニン色素に照射して反応させていきますので色素沈着を起こすことはあっても最終的に傷跡になることはありません。

ピコスポットは切開手術や削ってテープ保護を行う方法と比較してほくろ取りの効果は落ちますが、傷跡になりやすい体質の方や傷跡が心配な方にオススメの施術となります。

ピコスポットでホクロは取れるか?

結論から言いますと、平たいホクロであればピコスポットで取れることもある、という感じです。

盛り上がったホクロは確実に残りますので、ピコスポットではなく切開手術や削る方法が必要となります。

手術や電気メスよりマイルドな施術なのでリスクは下がりますがその分効果も落ちます。

どの程度効果があるのかは実際に照射してみないとわからないところであり、1回で取り切れずに何回も照射することもあります。

ホクロに対する施術後の経過は、普通のシミに対するピコスポットとは若干異なり、レーザーをした直後はやや白っぽくなって周りに赤みや腫れが出るところまでは共通ですが、瘡蓋となってポロッと取れるというよりも施術してから時間をかけて徐々に薄くなっていくイメージとなります。

こちらがホクロに対するピコスポットの症例写真で、上が施術前で下が施術後1ヶ月後の写真です。

一部のホクロが小さくなったり薄くなっているのがわかります。

ピコスポットによるホクロ取り施術前の症例写真
ピコスポットによるホクロ取り施術後の症例写真

通常料金:ピコスポット1mm 3300円(税込)
リスク副作用:色素沈着など

この方は1回の施術で効果がここまで出ましたが、1回だけの施術では難しく繰り返しが必要になるケースも多いです。

必要な回数はホクロの根っこの深さや濃さに大きく影響され、浅いものは回数が少なくて済む傾向にあります。

ピコスポットを繰り返す場合、施術の間隔としては最低でも3ヶ月以上、可能であれば半年以上は空けたほうが色素沈着のリスクを下げられて良いでしょう。

ピコレーザーは従来のQスイッチレーザーと比較して照射時間が短くピンポイントでエネルギーを加えやすいため、スポット照射後のテープ保護が不要であり色素沈着が起こりにくいとは一般に言われております。

しかし、ほくろ取りの場合は通常のシミ取りよりも強めの出力で照射を行いますので、色素沈着が起こる可能性もあり、術後の保湿や日焼け止めなどのUVケアは必須となります。

また、AILE Clinicではピコスポットのアフターケアとして炎症止めのステロイドの塗り薬をお渡ししますので施術部位に塗布してください。

ピコスポットでのホクロ取りが適している人

ホクロ取りのやり方は一長一短ですが、ケロイド体質な方や傷跡が気になる方などに対してはピコスポットでのホクロ取りがおすすめです。

特に薄いホクロの場合はピコスポット1回の施術で取れる可能性もあります。

逆にピコスポットに向いていないのは盛り上がったホクロになっている方です。

また、平坦なホクロであっても1回で大きな変化を求める場合は、ピコスポットではなく電気メスなどで削ったほうが手っ取り早いです。

傷跡になりやすい体質の方は手術や電気メスやCO2レーザーでホクロを取るとなると仕上がりが悪くなりがちで、そういった方はピコスポットでトライしてみて、それでもどうしてもホクロが気になるようならリスクはあるものの手術などを検討するのが良いでしょう。

盛り上がったホクロに対しては直接盛り上がった部分を取っていなかければ改善しないため手術や電気メスのほうが適しているでしょう。

シミ取りとほくろ取りのどっちを先に行えば良いか

結論としては、シミ取りとほくろ取りをどっちが先でも施術可能ですし、同じ日に同時に施術を行うことも可能です。

ただ、ほくろ取りによる傷跡が心配な方の場合は先にシミ取りをほくろ取りより先に行って、経過を見つつホクロを削るかどうか検討するのが良いでしょう。

また、一気にホクロを取るのではなく、1-2個など少数のホクロを傷跡が目立たない部位で選んで試しに施術を行って傷跡の仕上がりを確認するのも選択肢となります。

シミ取りそばかす取りのついでにホクロにピコスポット照射をすることは可能ですので、もし興味がございましたら一度カウンセリングに御来院ください。

このコラム記事に基づいて、よくある質問(FAQ)を作成しました。

ピコスポットによるほくろ取りについてよくある質問(FAQ)

Q1. ピコスポットなどのシミ取りレーザーでホクロは完全に取れますか?

A. 平たいホクロであれば取れることもありますが、確実ではありません。盛り上がったホクロは残ってしまうため、切開手術や電気メスでの施術が必要です。効果の程度は実際に照射してみないとわからず、1回で取り切れずに複数回の照射が必要になることも多いです。

Q2. ピコスポットでのホクロ取りはどんな人に向いていますか?

A. ケロイド体質の方や傷跡が気になる方に特におすすめです。薄いホクロの場合は1回の施術で取れる可能性もあります。逆に、盛り上がったホクロがある方や、1回で大きな変化を求める方には向いていません。

Q3. ピコスポット施術後のケアはどうすればいいですか?

A. ピコスポットはテープ保護が不要ですが、ホクロ取りの場合は通常のシミ取りより強い出力で照射するため、以下のケアを行って下さい。

  • 保湿をしっかり行う
  • 日焼け止めなどのUVケアを徹底する
  • クリニックから処方される炎症止めのステロイド塗り薬を施術部位に塗布する

Q4. 何回くらいのピコスポットの施術が必要ですか?

A. ホクロの根っこの深さや濃さによって大きく異なります。浅いホクロは少ない回数で済む傾向がありますが、深いものは複数回必要です。繰り返し施術を行う場合は、色素沈着のリスクを下げるため最低3ヶ月以上、できれば半年以上間隔を空けることが推奨されます。

Q5. ほくろ取りはシミ取りと同時にできますか?どっちが先ですか?

A. はい、シミ取りとホクロ取りは同じ日に同時施術が可能です。傷跡が心配な方は、先にシミ取りを行って経過を見てから、ホクロの施術方法を検討することもできます。

Q6. メラノーマ(悪性黒色腫)の心配はありませんか?

A. 稀にホクロのように見えて実はメラノーマという皮膚がんの可能性があります。普通のホクロと比べて境界が不明瞭だったり形が歪な特徴がありますが、自己判断は難しいため、心配な場合は保険診療の皮膚科を受診することをおすすめします。

Q7. ピコスポットの料金はどのくらいかかりますか?

A. AILE Clinicの場合、ピコスポット1mmあたり3,300円(税込)です。ホクロの大きさや個数によって総額が変わります。

Q8. ピコスポット施術後の経過はどのような感じですか?

A. レーザー照射直後はやや白っぽくなり、周りに赤みや腫れが出ます。ホクロに対する照射の場合だと通常のシミとは違い、瘡蓋(かさぶた)がポロッと取れるというよりも、時間をかけて徐々に薄くなっていくイメージです。

Q9. ピコスポットで大きなホクロも取れますか?

A. 大きなホクロや盛り上がったホクロは、ピコスポットでは対処が難しいため、手術での切除や電気メスで削る方法が適しています。手術は最も確実ですが、抜糸の手間や傷跡のリスクがあるため、美容クリニックではあまり行われません。

ピコスポットについての説明やリスクはピコレーザーのページやこちらのコラム ピコスポットでシミ取りそばかす除去!効果・ダウンタイム・痛みを解説 をご確認下さい。

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電気メスでのホクロ取りについては電気メス(ホクロ、イボ、脂漏性角化症)1年保証ありをご確認ください。

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東京上野・御徒町の美容外科・美容皮膚科 AILE Clinic(エールクリニック) 院長 井原力哉

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