裏止め二重埋没法のデメリット解説!表止めとの違いとは | 東京上野御徒町のエールクリニック

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2026.07.17

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裏止め二重埋没法のデメリット解説!表止めとの違いとは

二重埋没法 アイキャッチ画像

切らない二重整形として定着した二重埋没法の中でも、まぶたの裏側(結膜側)で糸を結ぶ「裏止め(裏留め)」は、「当日からメイクできる」「表面に傷が残らない」という手軽さから選ばれる方が増えています。

しかし、その手軽さの裏側には数年後に抜糸や修正が必要になった時などに問題が表れる可能性があります。

実際、独立行政法人 国民生活センターにも、「手術当日から化粧ができる」「腫れない・痛みが少ない」とうたう二重手術を受けたものの、術後1週間経っても腫れが引かず、事前にリスクの説明がなかったという相談事例が寄せられています。

同センターは、手軽さだけを強調する広告に注意し、術後に起こり得る副作用やリスクを事前に十分に納得したうえで施術を決めるよう呼びかけています。

多くの美容外科が二重埋没を行っており、●●法(クイックコスメティークなど)と数え切れないくらいのネーミングの方法があり、同じ美容外科の中でもランクが色々あって何が何だか分からない感じです。(当院ではワンメニューで使用する糸の本数で料金が変わってきます)

その中でも、裏止めをするパターンの危険性やデメリットについて、眼科出身の美容外科医の井原力哉が解説を行っていきます。

表止めと裏止めの二重埋没の違い

無数にある二重埋没法ですが、すごくザックリ分けると「表止め」と「裏止め」の二種類に分けることができます。

皮膚のあるまぶたの表側と粘膜のあるまぶたの裏側のあたりにグルっと糸を通して結び、そのままだと糸玉が出たままなので穴から結び目を埋没させるというのはどの二重埋没法でも共通です。

その糸玉が表側にあるのか裏側にあるのかというのが「表止め」と「裏止め」の違いです。

表と裏のリスクとして埋没させてた糸が出てきた場合のリスクが語られがちですが、裏止めに関して言えば糸が出てきた時のことよりも糸玉がガッチリと埋まってしまった時のほうが怖いと感じます。

糸玉が出てくるというのは確かに患者さん側からしたら大事ではありますが、出てきてしまったら表側にしろ裏側にしろすぐに取って保証で止め直してもらえばいい話です。

表止めだとキズが見えるとか裏止めだと眼球にキズがつくとかリスクを言われがちですが、すぐに対応すれば傷痕も治ってきますし後遺症が残ることはそうありません。

そういった意味で、すぐに通院できる、対応してもらえる美容外科で施術を受けるというのは大事です。

感染なども含めてある程度経験を積んだ美容外科医であればそういった合併症を必ず経験してますから、当院以外で施術を受けられる方もその点をクリニックに確認したほうが良いでしょう。(リスクゼロや副作用ゼロをうたうのは明らかな嘘です。)

裏止めの二重埋没のメリット

裏止めの二重埋没のメリットとしては、表面(皮膚)に針穴の傷が残らないため施術直後からアイメイクがしやすいことと、結び目が深い位置に入るため皮膚が薄い方でも糸玉のポコつきが表面に出にくいという点が挙げられます。

ダウンタイム中の見た目を最優先したい、SNS用にすぐメイクをしたい、という方にとっては魅力的に映る術式です。

裏止めの二重埋没の安全性についての報告

2024年12月に日本美容外科学会誌(JSAS)に掲載された研究報告では、222例(経皮法=表止め114例、経結膜法=裏止め108例)を対象に比較が行われ、術後合併症は表止め6例・裏止め7例と、両術式の合併症発生率に大きな差はなかったと報告されています1

ここで大切なのは、この研究が見ているのは主に術後1〜12か月という比較的短期の経過だという点です。

短期的な合併症の起こりやすさは大きく変わらないとしても、数年後に抜糸や幅の作り直しが必要になったとき表止めと裏止めで差が生じるのではと捉えております。

当院が長期的な視点で表止めをおすすめするのは、まさにこの後々の取り出しやすさや修正のしやすさを重視しているからです。

裏止めの二重埋没のデメリット

二重には上まぶたの筋肉が重要

さて、ようやく本題ですが、上まぶたを開けるには筋肉の働きが必要です。

上眼瞼の解剖図

まぶたの構造として、まつげの近くの粘膜側に瞼板(けんばん)という軟骨のようなものがあって、その瞼板の上側に筋肉と腱がくっついてます。

そこの筋肉がギュッと縮むと瞼板が上に引っ張られて目が開くというわけです。

目を開ける筋肉には上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)とミュラー筋があります。

上の図を見てもらえばわかるようにこれらの筋肉はまぶたの裏側にあります。

表側にも筋肉はありますが、これは眼輪筋といって目をギュッと閉じる時の働く筋肉で今回お話する目の開きとは関係ありません。

より詳しくまぶたの解剖について知りたい方は神戸大学医学部附属病院美容外科さんのホームページがわかりやすくまとまっておりますので御覧ください。

裏止めすると後々糸を取り出す時に困るかも

裏止めの二重埋没の場合は目を開ける筋肉のあたりに糸を埋没させることになります。

粘膜側の外に糸玉が出てくれたら簡単な話なのですが、筋肉に糸玉が噛んでしまったような形になるとやっかいです。

抜糸をしなければならないケースとしては、外側に糸玉が出てきたり感染して治らないケース以外に二重の幅を変える時に取らなければならない場合もあります。(糸を取らなくても良い場合は前の糸をそのまま残して糸を追加することもあります)

術後埋没法の糸を取ることを簡単に捉える患者さんは少なくないですが、やる立場からすると糸をかけるより中に埋まってしまった二重の糸を取るほうが実は大変です。

眼球の表面(角膜)への影響と異物感

裏止めは糸玉が結膜側にあるため、経年的に糸が結膜から露出し、角膜(黒目)を擦って傷つけるリスクがゼロではありません。

また、二重埋没の裏止めは結膜側への刺激により、目のゴロゴロとした異物感が長引くことがあります。

価格アップ(アップセル)の手段として使われている現状も

表止めと裏止めのどちらが患者さんに適しているかという観点ではなく、アップセル(施術単価を上げる目的)で裏止めが上位メニューとして提案されている、という日本の美容医療の現状もあります。

術式は本来価格の高さではなく、ご自身のまぶたの状態や希望する仕上がりやリスクなどから選ぶべきものです。

裏止めの二重埋没の糸の取り方(表止めの糸の取り方とも比較)

二重全切開でバサッと皮膚を切り開いた時についでに二重の糸を取ることもありますが、糸を取る際には基本的には縫わなくても良いくらいの短めサイズのキズをメスでピッと切ってから中をほじくるようにして糸玉を探していきます。

表止めの二重埋没の糸を取る場合は皮膚側から小さいキズを作成していきます。

裏止めの二重埋没の糸を取る場合は皮膚側ではなく粘膜側からアプローチをするのが基本ですが、裏側をほじくるとどうなるか、という話です。

目を開ける筋肉には上眼瞼挙筋とミュラー筋があるという話をさきほどしましたが、特にミュラー筋は湯葉のようにペラペラですぐに破けます。

筋肉というと硬くてガッシリしているというイメージを持たれがちですが、ミュラー筋に関しては繊細なのです。

裏止めパターンの埋没の糸がどうなってるのかは、全切開の二重をやる時によく見えるのですが、目を開ける筋肉にガッチリ噛んでしまってるケースも見かけます。

全切開の二重をするついでに糸を取る場合も表止めのほうが簡単に取れます。

裏止めの二重埋没でも裏側からすぐ糸が取れるパターンならいいのですが、奥のほうにガッチリ噛んでいる場合が厄介で、そうしてほじくっているうちに筋肉が痛んでしまい目の開きが悪くなるという眼瞼下垂になってしまう可能性もあるでしょう。

ミュラー筋は上眼瞼挙筋に比べると目を開く機能としてはサブの役割ではありますが、眼瞼痙攣というまぶたがピクピクしてしまう症状にも関わっている大切な筋肉です。

ミュラー筋が瞼の開きに関していかに重要かというのは、目薬の眼瞼下垂治療として用いられるアップニークミニ点眼の効果からも明らかで、アップニーク点眼薬の有効成分オキシメタゾリンは、サポート役であるミュラー筋に作用して収縮を促し、上まぶたを引き上げることで、まぶたの開きの改善(1〜2mm程度)と、それに伴う上方視野の改善が期待できます2

裏止めの二重埋没法についてよくある質問(FAQ)

Q1. 表止めと裏止めの二重埋没はどちらが安全ですか?

A. 当院では表止めをおすすめしております。裏止めは翌日からアイメイクができるなどのメリットがありますが、目を開ける筋肉(特にミュラー筋)を傷つけるリスクがあり、将来的に抜糸が必要になった際の合併症リスクが高くなる可能性があります。

Q2. 埋没法の糸が出てきたらどうすればいいですか?

A. 糸が出てきた場合は、すぐにクリニックにご連絡ください。表止め・裏止めに関わらず、迅速に対応すれば傷跡も治り、後遺症が残ることはほとんどありません。

Q3. 二重埋没法にリスクはありませんか?

A. 「リスクゼロ」「副作用ゼロ」をうたうクリニックがありますが、これは明らかな嘘です。どんな手術にも腫れ、内出血、感染症などのリスクがあります。経験豊富な医師であれば、こうした合併症への対応も熟知しています。

Q4. 二重埋没の抜糸は簡単にできますか?

A. 実は、糸をかけるよりも中に埋まった糸を取る方が大変で、表に飛び出している糸のほうが取れやすいです。特に裏止めの場合、目を開ける筋肉にガッチリと糸が噛んでしまうケースもあり、抜糸の際にミュラー筋を傷つけてしまう可能性があります。

Q5. ミュラー筋とは何ですか?二重手術でなぜ重要なのですか?

A. ミュラー筋は目を開ける筋肉の一つで、湯葉のようにペラペラで非常に繊細な組織です。まぶたのピクピクする症状(眼瞼痙攣)にも関わる大切な筋肉で、一度傷つくと目の開きが悪くなる眼瞼下垂を起こす可能性があります。

Q6. 二重の幅を変更したい場合はどうしますか?

A. 二重の幅を変更する際は、前の糸を取り除く必要がある場合があります。糸を残したまま追加することも可能なケースもありますが、患者さんの状態やご希望によって判断いたします。

Q7. 二重埋没を受ける時にどんなクリニックを選べばいいですか?

A. すぐに通院でき、迅速に対応してもらえるクリニックを選ぶことが重要です。また、合併症への対応経験が豊富な医師がいるかどうかも確認しましょう。リスクについて正直に説明してくれるクリニックが信頼できます。

Q8. 二重埋没のダウンタイムはどのくらいですか?

A. 腫れや内出血の程度は個人差がありますが、通常1-2週間程度です。裏止めは翌日からアイメイクができるため、見た目上のダウンタイムは短く感じられますが、内部的なリスクは変わりません。

Q9. 二重埋没は他の施術との組み合わせは可能ですか?

A. まぶたのタルミや厚みがある場合、末広型か平行型かなどのご希望によっては、目頭切開など他の施術が必要な場合もあります。カウンセリングで患者さんの状態を診察し、最適な治療法をご提案いたします。

まとめ

美容外科医による考え方の違いや患者さんのニーズは千差万別ですが、私井原としては表止めのほうが良いと考えております。

確かに裏止めだと翌日どころか直後からアイメイクができてダウンタイム期間のインスタ映えは抜群というメリットはありますが、後々起こりうるデメリットを考えて当院では表止めで施術をやらせていただいております。

また、表止めと裏止めとどっちが適しているのかという観点ではなく、アップセルして施術の価格を上げる目的で裏止めが用いられているという今の日本の美容医療の現状もあります。

手術のリスクとして腫れや内出血や痛みなどだけでなくミュラー筋の損傷もありえますし、仕上がりに納得がいかない場合は糸を除去して修正しなければならないケースもあるということを知ってから手術に臨むのをオススメします。

二重埋没についての詳細はこちら。当院では1年保証制度がついております。

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通常料金:99000円税込から
副作用・リスク:内出血、感染症など

タルミや厚みがある場合や末広か平行かなどご要望はカウンセリングにてご相談下さい。埋没のみで可能か目頭切開など他の施術が必要なのか提案させていただきます。

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この記事の執筆・監修

東京上野・御徒町の美容外科・美容皮膚科 AILE Clinic(エールクリニック) 院長 井原力哉

参考文献・出典

  1. 参照:「経皮的埋没式重瞼術と経結膜的埋没式重瞼術における術後合併症の検討」[]
  2. 参照:後天性眼瞼下垂に対するoxymetazoline(0.1%)点眼療法に関する治療指針|日本眼科学会[]

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