ケロイド体質でもクマ取り治療は可能?安全に施術を受けるための完全ガイド | 東京都上野御徒町の美容外科美容皮膚科エールクリニック|AILE Clinic

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2025.07.22

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ケロイド体質でもクマ取り治療は可能?安全に施術を受けるための完全ガイド

目の下のクマは、疲れた印象や老けた印象を与えてしまうため、多くの方が改善を望んでいます。

しかし、ケロイド体質の方にとって、クマ取り治療は「傷跡が残らないか」「ケロイドができてしまわないか」という不安がつきまといます。

本記事では、ケロイド体質の方がクマ取り治療を安全に受けるために必要な知識と注意点を、美容医療の専門的な観点から詳しく解説します。

適切な治療法の選択から、リスク管理、アフターケアまで、安心して治療を受けていただくための情報を網羅的にお伝えします。

ケロイド体質とは?基本的な知識と診断方法

ケロイド体質について正しく理解することは、安全なクマ取り治療を受ける第一歩です。

自分の体質を把握し、適切な治療法を選択することで、リスクを最小限に抑えることができます。

ケロイド体質の特徴と症状

ケロイド体質とは、傷が治る過程で過剰にコラーゲンが産生され、傷跡が盛り上がってしまう体質のことを指します。

通常の傷跡とは異なり、ケロイドは元の傷の範囲を超えて広がる特徴があります。

ケロイドの主な特徴として、赤みや茶色みを帯びた盛り上がり、かゆみや痛みを伴うこと、時間が経っても自然に小さくならないことなどが挙げられます。

また、胸、肩、耳たぶ、下顎など、皮膚の張力が強い部位に発生しやすい傾向があります。

遺伝的要因も大きく、家族にケロイド体質の方がいる場合は、自分もケロイド体質である可能性が高くなります。

特に、アフリカ系やアジア系の方に多く見られ、日本人の約10%がケロイド体質であると言われていますが、実際にはケロイド体質の有無だけでなく強弱もあります。

ケロイドと肥厚性瘢痕の違い

ケロイドと混同されやすいものに肥厚性瘢痕があります。

両者は見た目が似ていますが、治療方針が異なるため、正確に区別することが重要です。

肥厚性瘢痕は、傷の範囲内で盛り上がりが生じるもので、時間の経過とともに自然に平坦化していく傾向があります。

一方、ケロイドは傷の範囲を超えて拡大し、自然治癒することはほとんどありません。

また、発生時期にも違いがあります。

肥厚性瘢痕は傷ができてから数週間から数ヶ月で発生しますが、ケロイドは数ヶ月から数年かけて徐々に大きくなることがあります。

治療への反応性も異なり、肥厚性瘢痕は比較的治療に反応しやすいのに対し、ケロイドは治療抵抗性を示すことが多いです。

ケロイド体質のセルフチェック方法

自分がケロイド体質かどうかを判断するには、過去の傷跡を確認することが最も確実な方法です。以下のチェックポイントを参考に、自己評価してみましょう。

まず、ピアスの穴、予防接種の跡、虫刺されの跡、にきび跡などが盛り上がって残っているかを確認します。

これらの小さな傷でもケロイドができている場合は、ケロイド体質の可能性が高いです。

次に、手術歴がある方は、その傷跡を観察してください。

傷跡が赤く盛り上がり、元の切開線を超えて広がっている場合は、ケロイドの可能性があります。

また、傷跡にかゆみや痛みがある場合も、ケロイドを疑う要因となります。

家族歴も重要な判断材料です。

両親や兄弟姉妹にケロイド体質の方がいる場合は、自分もその体質を受け継いでいる可能性があります。

ただ、実際にはケロイド体質かどうかをセルフチェックのみで行うのは難しいこともあり、クマ取り治療を受ける前に、必ず医師に相談することが大切です。

クマの種類とケロイド体質への影響

クマには複数の種類があり、それぞれ原因と適切な治療法が異なります。

ケロイド体質の方は、クマの種類によって選択すべき治療法も変わってくるため、まずは自分のクマのタイプを正確に把握することが重要です。

青クマ・茶クマ・黒クマの違いと治療法

青クマは、目の下の血行不良により、静脈血がうっ滞して青く見える状態です。

皮膚を軽く引っ張ると色が薄くなるのが特徴で、疲労や睡眠不足、冷えなどが原因となります。

治療法としては、血行促進を目的としたレーザー治療や注射による改善が一般的ですが、それらの施術での効果が限定的なこともあり、患者さんのご自宅のセルフケアも重要となります。

茶クマは、色素沈着によるもので、メラニンの蓄積が原因です。

アトピー性皮膚炎や摩擦による刺激、紫外線の影響などで発生します。

皮膚を引っ張っても色が変わらないのが特徴で、美白治療やピーリング、レーザートーニングなどが効果的と言われていますが、それらの施術での効果が限定的なこともあり、青クマと同様にご自宅のセルフケアが重要となります。

黒クマは、加齢によるたるみや眼窩脂肪の突出により、影ができて黒く見える状態です。

顔を上に向けると目立たなくなるのが特徴で、根本的な改善には脱脂術やハムラ法などの外科的治療が必要となることが多いです。

ケロイド体質の方にとっては、この黒クマの治療が最もリスクが高いため、慎重な検討が必要です。

たるみによるクマとケロイドリスクの関係

たるみによる黒クマの治療は、多くの場合、皮膚や粘膜に切開を加える必要があるため、ケロイド体質の方にとってはリスクが高くなります。

特に、経皮的アプローチ(皮膚側からの切開)を行う場合は、目立つ部位に傷跡が残る可能性があります。

一方、経結膜的アプローチ(まぶたの裏側からの切開)であれば、外から見える傷跡は残りませんが、粘膜部分にケロイドができる可能性は否定できません。

ただし、粘膜は皮膚に比べてケロイドができにくい傾向があるため、相対的にリスクは低いと考えられています。

たるみの程度が軽度の場合は、切らない治療法も選択肢となります。

例えば、ヒアルロン酸注入による凹みの改善や、HIFUなどの照射系治療によるリフトアップ効果で、ある程度の改善が見込めることもあります。

ケロイド体質の方は、まずこれらの低侵襲な治療から検討すべきでしょう。

各クマ治療法のケロイド発生リスク比較

クマ治療法を選択する際、ケロイド体質の方は各治療法のリスクを正確に理解する必要があります。

リスクの低い順に整理すると、まず最もリスクが低いのは、外用薬やスキンケアによる保存的治療です。

これらは皮膚に傷をつけないため、ケロイドのリスクはありません。

次にリスクが低いのは、レーザーや光治療などの非侵襲的治療です。

これらは皮膚表面に微細な熱損傷を与えますが、深い傷を作らないため、ケロイドのリスクは極めて低いです。

ただし、強い出力での治療や、同じ部位への頻回な照射は避けるべきです。

注入系治療(ヒアルロン酸、ボトックス、脂肪注入、スネコス、リジュランなど)は、針を刺す必要があるため、わずかながらリスクがあります。

しかし、針穴は非常に小さく、適切な手技で行えば、ケロイドができる可能性は低いです。

最もリスクが高いのは、皮膚切開を伴う外科的治療で、ケロイド体質の方には慎重な判断が必要です。

ケロイド体質の人が選ぶべきクマ取り治療法

ケロイド体質の方がクマ取り治療を受ける際は、リスクと効果のバランスを慎重に検討する必要があります。

ここでは、各治療法の特徴と注意点を詳しく解説します。

非侵襲的治療法のメリット(レーザー・光治療)

レーザーや光治療は、ケロイドになりにくい安全な選択肢の一つです。

これらの治療は皮膚を切開することなく、光エネルギーを用いて目的の効果を得ることができます。

血管拡張による青クマには、血管に選択的に作用するレーザー(Vビームレーザーなど)が効果的です。

これらは赤血球のヘモグロビンに反応し、血管を収縮させることで、クマの色みを改善しますが、先述したように効果が限られているケースも多いです。

治療後は軽い赤みが出ることがありますが、数日で改善し、ケロイドのリスクはほとんどありません。

色素沈着による茶クマには、メラニンに作用するレーザー(Qスイッチレーザーやピコレーザー)が用いられます。

これらは表皮のメラニンを破壊し、ターンオーバーとともに排出を促します。

低出力で複数回に分けて治療することで、安全に改善を図ることができますが、先述したように効果が限られているケースも多いです。

また、IPL(光治療)は、幅広い波長の光を照射することで、血管と色素の両方にアプローチできる治療法です。

マイルドな治療のため、ケロイド体質の方でも安心して受けることができます。

ただし、IPLは効果が緩やかなため継続的な治療が必要となる点と、目の際には照射が難しい点に注意が必要です。

注入系治療(ヒアルロン酸・脂肪注入)の注意点

注入系治療は、即効性があり、ダウンタイムも少ないため、人気の高い治療法です。

しかし、ケロイド体質の方は、いくつかの注意点を守る必要があります。

ヒアルロン酸注入は、目の下の凹みを物理的に持ち上げることで、影を改善します。

使用する針は細めのものを選び、注入点を最小限にすることが重要です。

また、尖った針ではなく鈍針(カニューレ)を使用することで、組織への損傷を減らすことも可能です。

脂肪注入は、自身の脂肪を採取して注入する施術です。

しかし、脂肪採取部位と注入部位の両方でケロイドのリスクがあるため、より慎重な判断が必要です。

採取は太ももや腹部などの部位から行うことが多く吸引管を使用して行っていきます。

注入後のケアも重要で、脂肪注入にはしこりが生じるリスクがあります。

過度なマッサージは避け、清潔を保ち、医師の指示に従ったアフターケアを行います。

万が一、注入部位に硬結や盛り上がりを感じた場合は、早期に医師に相談することが大切です。

外科的治療(脱脂術・ハムラ法)のリスクと対策

外科的治療は、たるみによる黒クマに対して最も効果的な治療法ですが、ケロイド体質の方にとっては最もリスクの高い選択肢でもあります。

しかし、適切な対策を講じることで、リスクを最小限に抑えることは可能です。

経結膜脱脂術(当院での施術は切らないクマ取り(目の下の脂肪取り))は、まぶたの裏側から余分な眼窩脂肪を除去する方法で、皮膚に傷跡が残らないメリットがあります。

粘膜は皮膚に比べてケロイドができにくいため、ケロイド体質の方でも比較的安全に受けることができます。

皮膚切除(当院での施術は下まぶたのタルミ取り)を行う手術の場合は、ケロイド体質の方には推奨されません。

下瞼の際の部分は比較的キズが目立ちにくい場所とは言え、可能であれば脱脂術のほうが無難です。

どうしても皮膚を切開する場合には、ケロイド予防のための内服薬(トラニラストや柴苓湯など)を施術前後に内服するのがオススメです。

ハムラ法は眼窩脂肪を移動させる施術であり皮膚切除を行うか粘膜側から切るかで表ハムラと裏ハムラに分かれますが、脱脂術と比較してより広範囲な剥離が必要となるため、リスクが上がります。

クマ取りの術後は、創部の安静を保ち、過度な運動や飲酒を避けます。

また、定期的な経過観察を行い、異常な硬結や盛り上がりがないかチェックします。

早期発見・早期治療により、ケロイドの進行を防ぐことができます。

治療前の準備と医師への相談ポイント

安全で効果的な治療を受けるためには、事前の準備と医師との十分なコミュニケーションが不可欠です。

ケロイド体質の方は、特に慎重な準備が必要となります。

カウンセリングで必ず伝えるべき情報

カウンセリングでは、自分の体質や既往歴を正確に伝えることが重要です。

まず、ケロイド体質であることを明確に伝え、過去にケロイドができた経験があれば、その部位、大きさ、治療歴などを詳しく説明します。

家族歴も重要な情報です。

血縁者にケロイド体質の方がいる場合は、その関係性と症状の程度を伝えます。

また、アレルギー体質やアトピー性皮膚炎の既往がある場合も、必ず申告しましょう。

これらの体質は、治療後の反応に影響を与える可能性があります。

現在服用している薬やサプリメントの情報も共有します。

生活習慣についても正直に話しましょう。

喫煙は創傷治癒を遅らせ、ケロイドのリスクを高める可能性があります。

また、不規則な生活やストレスの多い環境も、治療結果に影響を与えることがあります。

薬剤のパッチテストなどと違いケロイド体質の方へキズを試しに作ることはありませんので、問診が非常に重要となります。

治療計画の立て方と段階的アプローチ

ケロイド体質の方の治療計画は、リスクを最小限に抑えながら、確実な効果を得ることを目指して立案されるべきです。

リスクを抑えたい場合は急激な変化を求めず、段階的にアプローチすることが成功の鍵となります。

まず、最もリスクの低い治療法から開始することを基本とします。

例えば、混合型のクマの場合、まず外用薬やレーザー治療や注入系治療から始めていくことです。

この慎重なアプローチにより、予期せぬトラブルを回避できます。

また、複数の治療法を組み合わせる場合は、相乗効果とリスクの両面を考慮します。

具体的な組み合わせについては、それぞれのクマの状況によって異なりますので医師とのカウンセリングにてご相談ください。

施術後のケアとケロイド予防対策

適切な術後ケアは、治療効果を最大化し、ケロイドのリスクを最小限に抑えるために極めて重要です。

ケロイド体質の方は、特に丁寧なアフターケアが求められます。

術後の正しいスキンケア方法

術後のスキンケアは、治療法によって異なりますが、まず清潔を保つことが最も重要です。

洗顔は優しく行い、清潔なタオルで押さえるように水分を拭き取ります。

擦ったり、強く押したりすることは避けましょう。

保湿も重要なケアの一つです。

乾燥は皮膚のバリア機能を低下させ、炎症を引き起こしやすくします。

特に、レーザー治療後は皮膚が敏感になっているため、刺激の少ない保湿剤を選ぶことが大切です。

紫外線対策も忘れてはいけません。

術後の皮膚は紫外線に対して脆弱になっており、色素沈着のリスクが高まります。

日焼け止めは必須で、SPF30以上、PA+++以上のものを使用し、3時間ごとに塗り直します。

また、サングラスや帽子などの物理的な遮光も併用しましょう。

メイクについては、医師の許可が出るまで控えることが原則です。

皮膚切除を行わない施術の場合は施術当日や施術翌日からメイクができることが多いですが、皮膚切除を行う外科的治療後は1〜2週間程度の制限期間が設けられます。

メイクを再開する際も、低刺激性の製品から始め、肌の反応を確認しながら徐々に通常の製品に戻していきます。

ケロイド予防薬の使用タイミング

ケロイド体質の方には、予防的な薬物療法が有効な場合があります。

代表的な内服薬としてトラニラスト(リザベン)や柴苓湯があり、これはケロイドの形成を抑制する効果が認められています。

トラニラストや柴苓湯の服用は、施術後すぐに開始して、術後3月間継続することが一般的です。

早期から服用することで、炎症反応を抑制し、過剰なコラーゲン産生を防ぐことができます。

ただし、膀胱炎や胃腸障害などの副作用があるため、医師の指示に従って適切に服用することが重要であり、クマ取り治療の前から予防的に内服する場合にも副作用に注意が必要です。

外用薬としては、ヘパリン類似物質やシリコーンジェルシートが用いられます。

これらは創部の保湿と圧迫効果により、ケロイドの形成を予防します。

特にシリコーンジェルシートは、長時間の密着により持続的な効果が期待できますが、お腹のキズなどと違って目の下には使用するのが困難です。

ステロイド剤の使用も選択肢の一つです。

強い抗炎症作用により、ケロイドの形成を抑制しますが、感染症や皮膚萎縮などの副作用に注意が必要です。

仮に使用するとしても短期間の使用に留め、医師の管理下で適切に使用します。

経過観察と早期対処の重要性

ケロイド体質の方にとって、定期的な経過観察は治療成功の鍵となります。

異常の早期発見により、適切な対処が可能となり、重篤な合併症を防ぐことができます。

術後1ヶ月、2ヶ月という期間を定めての受診よりも、傷跡が怪しくなってきたら早めに受診をするのがオススメです。

自宅での観察ポイントとしては、創部の色調変化、硬結の有無、盛り上がりの程度、かゆみや痛みの出現などがあります。

これらの症状が現れた場合は、予定の受診日を待たずに、速やかに医師に相談することが大切です。

早期に異常を発見した場合、ステロイド注射(ケナコルト)や内服薬などの追加治療により、ケロイドの進行を防ぐことができます。

クリニック選びのポイントとリスク管理

ケロイド体質の方がクマ取り治療を受ける際、適切なクリニック選びは治療の成否を左右する重要な要素です。

技術力だけでなく、ケロイド体質への理解と対応力を持つ医療機関を選ぶことが大切です。

ケロイド体質に対応できるクリニックの見極め方

ケロイド体質に精通した医師を見極めるには、いくつかのポイントがあります。

まず、そのクリニックでケロイド自体の治療を行っているかどうかがあります。

ホームページのメニューなどを確認することでチェックができるでしょう。

カウンセリング時の対応も重要な判断材料です。

ケロイド体質であることを伝えた際に、リスクを軽視したり、「大丈夫です」と安易に断言したりする医師は避けるべきです。

逆に、詳細な既往歴を聞き、傷跡のチェックを行う医師は信頼できます。

治療オプションの提示方法も確認しましょう。

ケロイド体質の患者に対して、侵襲性の高い治療だけでなく、段階的なアプローチも提案する医師が望ましいです。

また、万が一ケロイドができた場合の対処法についても、具体的に説明できることが重要です。

治療実績の確認方法

治療実績については、具体的な症例写真を確認することが大切です。

症例写真を確認する際は、術直後だけでなく、3ヶ月後などの長期経過も確認します。

ただ、ケロイド体質かどうかは症例写真だけからは分からないので、ケロイド体質の患者の治療経験があるか、その結果はどうだったかを聞いてみましょう。

アフターケア体制の重要性

ケロイド体質の方にとって、充実したアフターケア体制は必須条件です。

術後の不安や異常を感じた際に、すぐに相談できる体制が整っていることが重要です。

定期的なフォローアップの体制も確認しましょう。

ケロイドは術後数ヶ月かけて形成されることがあるため、長期的な経過観察が必要です。

追加治療の対応についても事前に確認します。

万が一ケロイドが形成された場合、ステロイド注射などの追加治療が必要になることがあります。

これらの治療が院内で可能か、費用はどの程度かかるかなどを確認しておくことで、安心して治療に臨めます。

また、アフターケアについて詳しい説明書などがあると安心です。

よくある質問(FAQ)

ケロイド体質の方からよく寄せられる質問について、詳しくお答えします。

これらの情報を参考に、自分に最適な治療選択をしていただければ幸いです。

ケロイド体質でも受けられる治療はありますか?

はい、ケロイド体質の方でも安全に受けられる治療法は複数あります。

最も安全なのは、皮膚を傷つけない非侵襲的な治療法です。

具体的には、各種レーザー治療(血管レーザー、色素レーザー、フラクショナルレーザーなど)、IPL(光治療)、超音波治療、高周波治療などがあります。

これらの治療は、皮膚表面に微細な熱エネルギーを与えることで、コラーゲンの再生を促進し、血行を改善し、色素沈着を軽減します。

適切な出力設定と照射間隔を守ることで、ケロイドのリスクを極めて低く抑えることができますが、フラクショナルレーザーはやや侵襲的です。

外用薬による治療も安全な選択肢です。

レチノイン酸、ハイドロキノン、ビタミンC誘導体などの美白成分を含む製剤や、血行促進作用のある薬剤を使用することで、茶クマや青クマの改善が期待できます。

これらは即効性には欠けますが、継続使用により着実な効果が得られます。

軽度のたるみに対しては、マッサージや表情筋トレーニング、美容鍼なども選択肢となります。

これらは直接的な効果は限定的ですが、他の治療と組み合わせることで相乗効果が期待できます。

重要なのは、自分のクマのタイプと重症度に応じて、最適な治療法を選択することです。

治療費用はどのくらいかかりますか?

クマ取り治療の費用は、治療法によって大きく異なります。

また、ケロイド体質の方の場合、予防的な処置や慎重な経過観察が必要となるため、通常よりも費用がかかることもあります。

レーザー治療や光治療の場合、1回あたり2万円〜5万円程度が相場ですが、何回か必要になることを考えると、総額10万円〜30万円程度を見込んでおくとよいでしょう。

ヒアルロン酸注入は、使用する製剤の種類と量によって費用が変わります。目の下の治療では通常1.0cc1本あれば十分で、1ccあたり3万円〜10万円が相場です。

外科的治療(経結膜脱脂術など)は、皮膚切除などどこまで行うかにより差が大きいですが、10万円〜50万円程度が一般的です。

これに加えて、ケロイド予防薬の費用や頻繁な経過観察の診察料、万が一の追加治療費用なども考慮する必要があります。

保険適用についてですが、美容目的のクマ取り治療は基本的に自由診療となり保険適用とはなりません。

料金については、事前に医療機関のホームページで確認することをお勧めします。

万が一ケロイドができた場合の対処法は?

ケロイドの兆候を早期に発見することが最も重要です。

治療部位に赤み、硬結、盛り上がり、かゆみ、痛みなどが現れた場合は、すぐに担当医に連絡しましょう。

初期段階であれば、適切な治療により進行を防ぐことができます。

初期治療としては、ステロイド剤の局所注射が第一選択となります。

ケナコルト(トリアムシノロン)などの長時間作用型ステロイドを、ケロイド内に直接注射することで、炎症を抑制し、コラーゲンの過剰産生を防ぎます。

通常、1ヶ月以上間隔を空けて3〜6回程度の注射を行いますが、キズにより回数の差は大きく異なってきます。

ケロイドに対しては一般的に圧迫療法も有効な治療法です。

シリコーンジェルシートやテーピングにより、24時間持続的に圧迫することで、ケロイドの平坦化を促進しますが、目の下のキズに対して使用するのは困難でしょう。

ケロイド一般に対してはレーザー治療も選択肢の一つですが、目のキワに対しては施術困難なことが実際には多いです。

重症例では、外科的切除と放射線治療の併用も検討されますが、これは最終手段と考えるべきです。

切除により一時的に改善しても、再発リスクが高いため、術後の厳重な管理が必要となります。

最も大切なのは、諦めずに治療を続けることです。

ケロイドの治療は時間がかかりますが、適切な治療により、多くの場合改善が可能です。

また、精神的なストレスはケロイドを悪化させる要因となるため、前向きな気持ちで治療に取り組むことも重要です。

まとめ

ケロイド体質の方がクマ取り治療を受ける際は、通常以上に慎重な判断と準備が必要です。

しかし、適切な知識を持ち、信頼できる医療機関で治療を受けることで、安全に満足のいく結果を得ることは十分可能です。

最も重要なのは、自分の体質を正確に把握し、それを医師に伝えることです。

そして、リスクの低い治療法から段階的にアプローチし、十分な経過観察を行いながら治療を進めることが成功の鍵となります。

クマの改善は、見た目の若返りだけでなく、自信の回復にもつながります。

ケロイド体質だからといって諦める必要はありません。

本記事の情報を参考に、自分に最適な治療法を見つけ、安全で効果的な治療を受けていただければ幸いです。

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東京上野・御徒町の美容外科・美容皮膚科 AILE Clinic(エールクリニック) 院長 井原力哉

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