裏止め二重埋没法のデメリット解説!表止めとの違いとは | 東京上野御徒町のエールクリニック

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2024.05.31

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裏止め二重埋没法のデメリット解説!表止めとの違いとは

美容整形の手術には色々なものがありますが、その中でも最もポピュラーなのは麻酔をしてから二重ラインに極細の医療用の糸をかける二重埋没です。

美容業界のトレンドとしては切る手術から糸を使ったもの、そしてレーザーや注射、さらには飲み薬や点滴というふうにどんどんお手軽にキレイになれるものが増えていって美容外科・美容皮膚科に対するハードルが下がってます。

しかし、これから先医療が進歩したとしても注射や飲み薬では二重にするというのはなかなか難しいでしょうから、二重埋没がなくなっていくことはないでしょう。

多くの美容外科が二重埋没を行っており、●●法と数え切れないくらいのネーミングの方法があり、同じ美容外科の中でもランクが色々あって何が何だか分からない感じです。(当院ではワンメニューで使用する糸の本数で料金が変わってきます)

その中でも、裏止めをするパターンは目を開けにくくなる危険性があるかもしれませんよ、というお話を今回していきます。

表止めと裏止めの違い

無数にある二重埋没法ですが、すごくザックリ分けると「表止め」と「裏止め」の二種類に分けることができます。

皮膚のあるまぶたの表側と粘膜のあるまぶたの裏側のあたりにグルっと糸を通して結び、そのままだと糸玉が出たままなので穴から結び目を埋没させるというのはどの二重埋没法でも共通です。

その糸玉が表側にあるのか裏側にあるのかというのが「表止め」と「裏止め」の違いです。

表と裏のリスクとして埋没させてた糸が出てきた場合のリスクが語られがちですが、裏止めに関して言えば糸が出てきた時のことよりも糸玉がガッチリと埋まってしまった時のほうが怖いと感じます。

糸玉が出てくるというのは確かに患者さん側からしたら大事ではありますが、出てきてしまったら表側にしろ裏側にしろすぐに取って保証で止め直してもらえばいい話です。

表止めだとキズが見えるとか裏止めだと眼球にキズがつくとかリスクを言われがちですが、すぐに対応すれば傷痕も治ってきますし後遺症が残ることはそうありません。

そういった意味で、すぐに通院できる、対応してもらえる美容外科で施術を受けるというのは大事です。

感染なども含めてある程度経験を積んだ美容外科医であればそういった合併症を必ず経験してますから、当院以外で施術を受けられる方もその点をクリニックに確認したほうが良いでしょう。(リスクゼロや副作用ゼロをうたうのは明らかな嘘です。)

上まぶたの筋肉が重要

さて、ようやく本題ですが、上まぶたを開けるには筋肉の働きが必要です。

上眼瞼の解剖図

まぶたの構造として、まつげの近くの粘膜側に瞼板(けんばん)という軟骨のようなものがあって、その瞼板の上側に筋肉と腱がくっついてます。

そこの筋肉がギュッと縮むと瞼板が上に引っ張られて目が開くというわけです。

目を開ける筋肉には上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)とミュラー筋があります。

上の図を見てもらえばわかるようにこれらの筋肉はまぶたの裏側にあります。

表側にも筋肉はありますが、これは眼輪筋といって目をギュッと閉じる時の働く筋肉で今回お話する目の開きとは関係ありません。

より詳しくまぶたの解剖について知りたい方は神戸大学医学部附属病院美容外科さんのホームページがわかりやすくまとまっておりますので御覧ください。

裏止めすると後々困るかも

裏止めの二重埋没の場合は目を開ける筋肉のあたりに糸を埋没させることになります。

粘膜側の外に糸玉が出てくれたら簡単な話なのですが、筋肉に糸玉が噛んでしまったような形になるとやっかいです。

抜糸をしなければならないケースとしては、外側に糸玉が出てきたり感染して治らないケース以外に二重の幅を変える時に取らなければならない場合もあります。(糸を取らなくても良い場合は前の糸をそのまま残して糸を追加することもあります)

術後埋没法の糸を取ることを簡単に捉える患者さんは少なくないですが、やる立場からすると糸をかけるより中に埋まってしまった糸を取るほうが実は大変です。

二重全切開でバサッと皮膚を切り開いた時についでに糸を取ることもありますが、基本的には縫わなくても良いくらいの短めサイズのキズをメスでピッと切ってから中をほじくるようにして糸玉を探していきます。

裏側をほじくるとどうなるか、という話です。

目を開ける筋肉には上眼瞼挙筋とミュラー筋があるという話をさきほどしましたが、特にミュラー筋は湯葉のようにペラペラですぐに破けます。

筋肉というと硬くてガッシリしているというイメージを持たれがちですが、ミュラー筋に関しては繊細なのです。

「裏止め」パターンの埋没の糸がどうなってるのかは、全切開の二重をやる時によく見えるのですが、目を開ける筋肉にガッチリ噛んでしまってるケースも見かけます。

バサッと開いた全切開の時に裏止めの糸を取るのも大変なのに、小さなキズから半ば手探りのような状況でほじくって糸玉を取るのはもっと大変です。

そうしてほじくっているうちに筋肉が痛んでしまい目の開きが悪くなるという眼瞼下垂になってしまう可能性もあるでしょう。

ミュラー筋は上眼瞼挙筋に比べると目を開く機能としてはサブの役割ではありますが、眼瞼痙攣というまぶたがピクピクしてしまう症状にも関わっている大切な筋肉です。

まとめ

美容外科医による考え方の違いや患者さんのニーズは千差万別ですが、私井原としては「表止め」のほうが良いと考えております。

確かに裏止めだと翌日どころか直後からアイメイクができてダウンタイム期間のインスタ映えは抜群というメリットはありますが、後々起こりうるデメリットを考えて当院では表止めで施術をやらせていただいております。

また、「表止め」と「裏止め」とどっちが適しているのかという観点ではなく、アップセルして施術の価格を上げる目的で「裏止め」が用いられているという今の日本の美容医療の現状もあります。

手術のリスクとして腫れや内出血や痛みなどだけでなくミュラー筋の損傷もありえますし、仕上がりに納得がいかない場合は糸を除去して修正しなければならないケースもあるということを知ってから手術に臨むのをオススメします。

二重埋没についての詳細はこちら。当院では1年保証制度がついております。

タルミや厚みがある場合や末広か平行かなどご要望はカウンセリングにてご相談下さい。埋没のみで可能か目頭切開など他の施術が必要なのか提案させていただきます。

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東京上野・御徒町の美容外科・美容皮膚科 AILE Clinic(エールクリニック) 院長 井原力哉

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