摂食障害はマンジャロやGLP-1で治る?食欲抑制効果とその限界を最新研究を元に解説 | 東京都上野御徒町の美容外科美容皮膚科エールクリニック|AILE Clinic

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2026.04.27

#美容皮膚科

摂食障害はマンジャロやGLP-1で治る?食欲抑制効果とその限界を最新研究を元に解説

「食べ物のことが頭から離れない」「過食が止まらない」こうした悩みを抱える方の中で、今注目を集めているのがGLP-1受容体作動薬やマンジャロ(一般名:チルゼパチド)です。

美容クリニックでのGLP-1ダイエットが普及する一方で、摂食障害を抱える方や、食行動に不安がある方がこれらの薬剤をどのように使用すべきか、あるいは控えるべきかについては、慎重な判断が求められます。

本記事では、2025年に発表された最新の研究成果などを基に、摂食障害とGLP-1やマンジャロ治療の相性、そして知っておくべきリスクについて美容クリニック院長の井原力哉が解説します。

摂食障害に限らずマンジャロ一般のデメリットと対策について詳しく知りたい方は、マンジャロダイエットのデメリットとは?後悔しないための注意点と対策を医師が解説もお読み下さい。

マンジャロやGLP-1が食欲に作用する仕組み

GLP-1受容体作動薬やマンジャロ(GIP/GLP-1受容体作動薬)は、もともと2型糖尿病の治療薬として開発されましたが、消化器の動きを抑えて食べ物が胃に長時間残るように働きかけるだけでなく脳の報酬系や満腹中枢に直接働きかけることで強力な食欲抑制効果を発揮することが分かっています 。

最新の脳科学研究では、これらの薬剤が食べたいという衝動、いわゆるフードノイズを抑えるメカニズムが解明されつつあります。

2025年に発表された研究によれば、食物への強い執着がある時、脳の側坐核では7Hz以下の低周波脳波である「デルタ・シータ波」が増加します 。

マンジャロなどの薬剤を投与すると、この異常な脳波活動が抑制され、患者さんは食べ物のことを考えなくて済むようになったという劇的な変化を実感することが多いのです 。(参照:Choi, W., Nho, YH., Qiu, L. et al. Brain activity associated with breakthrough food preoccupation in an individual on tirzepatide. Nat Med 31, 4038–4043 (2025).

食欲抑制効果と限界を摂食障害のタイプ別に解説

2025年に発表された多施設共同研究(京都大学など)では、患者さんの食行動のパターンによって、GLP-1製剤の効果が異なることが示されました 。(参照:GLP-1受容体作動薬の治療効果と“食行動のクセ”- 個別化治療への第一歩 -

外発的摂食(食べ物の刺激に弱いタイプ)

食べ物の匂いやCMを見ると食べてしまうというタイプの方は外発的摂食行動が引き起こされていると言え、こういったタイプの方はGLP-1製剤によって外部刺激への反応が抑えられ、長期的な減量効果が得られやすい傾向にあります 。

外発的摂食のタイプは、GLP-1製剤の使用開始から12ヶ月が経過しても食欲を抑えることができ体重減少も良好な結果でした。

感情性摂食(ストレスで食べてしまうタイプ)

イライラや不安を紛らわせるために食べるという過食症に近いパターンの方の場合、薬剤投与の初期(3ヶ月程度)は効果が見られますが、12ヶ月後には元の食行動に戻ってしまうというデータが出ています。

つまり、心の問題やストレスが原因の過食は、マンジャロやGLP-1製剤だけで根本解決することは難しいのが現状です。

摂食障害患者における使用禁忌と医学的リスク

美容クリニックでのメディカルダイエット受診を検討されている方に必ず知っていただきたいのが安全性の問題です。

日本肥満学会の指針厚生労働省の指針では、GLP-1によるメディカルダイエットに対して警鐘を鳴らしており摂食障害の方に対して原則禁忌という立場を取っていると言っても良いでしょう。

神経性やせ症(拒食症)の方に対してさらなる体重減少は、心不全や多臓器不全などの命に関わるリスクを招きます。

また、過食嘔吐がある方は GLP-1製剤による消化器への負担と嘔吐が重なり深刻な電解質異常(低カリウム血症など)を引き起こす危険があります 。

救済制度の対象外となるリスク

自由診療(保険外)でダイエット目的としてこれらの薬を使用し、万が一重篤な副作用(急性膵炎や腸閉塞など)が起きた場合、国の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となる可能性が高い点にも注意が必要です 。

最新研究が示すマンジャロやGLP-1のリバウンドの予兆

2025年のNature Medicine誌の論文では、最大用量のマンジャロを継続していても、投与5ヶ月目以降に脳波が再び活動し始め、食欲が戻ってしまうという突破現象(Breakthrough Phenomenon)が観察されました。

この脳波の変化は、本人がお腹が空いてきたと自覚する約7週間も前に始まっていました 。

これは、薬を打てば一生、食欲を支配できるわけではなく、脳には薬剤の抑制に抗う代償メカニズムが備わっていることを示唆しています 。

安全にマンジャロやGLP-1ダイエット治療を受けるためのアドバイス

もし、あなたが食べることへのコントロールを失っていると感じ、ダイエット治療を検討されているなら、以下のステップを大切にしてください。

摂食障害が疑われる場合には精神科の専門医による診断を仰いで、単なる肥満なのか、精神医学的な摂食障害なのかを見極めることが最優先です。

外発的摂食によりついつい食べすぎてしまうというタイプの方はマンジャロやGLP-1を試しても良いかもしれませんが、ストレスや摂食障害により食べすぎてしまう方には別の方法が良いでしょう。

マンジャロを使用する場合でも副作用である吐き気や胃もたれを避けるため医師の管理下で少量から投与を開始する必要があり、まずは2.5mgを4週間使用してそこから経過を見つつ増量を検討しましょう。

薬だけ使えば良しとするのではなく生活習慣とのセットで考えることも重要であり薬はあくまで補助ツールです。

AILE ClinicではマンジャロやGLP-1ダイエットによるデメリットを抑えるために定期的に血液検査を受けることを推奨しており、BMI20以下の痩せている方に対してはマンジャロやGLP-1の処方をお断りしております。

当院で始めて薬処方を希望される方は血液検査の結果を持参するようお願いします。

マンジャロやGLP-1と摂食障害についてよくある質問(FAQ)

Q1. マンジャロやGLP-1は摂食障害を治せますか?

食べ物の刺激に反応してしまう外発的摂食タイプには効果が期待できますが、ストレスや感情が原因の過食には薬だけでは根本解決になりません。

Q2. フードノイズとは何ですか?

食べ物のことが頭から離れない、食べたいという強い衝動のことです。マンジャロなどのGLP-1製剤は脳の報酬系に働きかけ、このフードノイズを抑える効果があることが最新研究で示されています。

Q3. 摂食障害がある人はマンジャロやGLP-1を使えますか?

原則として使用は推奨されません。拒食症の方にはさらなる体重減少による命に関わるリスクがあり、過食嘔吐がある方は深刻な電解質異常を引き起こす危険があります。日本肥満学会や厚生労働省も原則禁忌としています。

Q4. マンジャロやGLP-1を使い続ければ効果は持続しますか?

必ずしもそうではありません。最新研究では、最大用量を継続しても投与5ヶ月目以降に脳波と食欲が戻る突破現象が観察されることがあり、脳には薬の抑制に抗うメカニズムがあることが示されています。

Q5. ストレス食いにはマンジャロやGLP-1は効きますか?

投与初期(3ヶ月程度)は効果が見られますが、12ヶ月後には元の食行動に戻ってしまうというデータがあります。心理的な問題が原因の過食には、薬以外のアプローチも併用することが重要です。

Q6. ダイエット目的でマンジャロやGLP-1を使う場合のリスクはありますか?

自由診療(保険外)でのダイエット目的使用では、万が一急性膵炎や腸閉塞などの重篤な副作用が起きた際に、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。

Q7. 安全にマンジャロ治療を受けるために大切なことは何ですか?

まず精神科専門医による診断を受け、自分の食行動のタイプを把握することが最優先です。使用する場合は医師の管理下で少量(2.5mg)から開始し、定期的な血液検査を受けながら、薬はあくまで補助ツールとして生活習慣改善とセットで取り組むことが重要です。

まとめ

GLP-1やマンジャロは、適切な対象者に正しく使えば素晴らしいダイエット効果が期待できますが、摂食障害という繊細な問題を抱える方にとっては健康上の問題が強く出る可能性がございます。

AILE Clinicでは、数値上の体重だけでなく、患者さんの心身の状態を総合的に判断し、安全を第一に考えた治療をご提案しています。

一人で悩まず、まずはカウンセリングでご相談ください。

AILE Clinicでのマンジャロの詳細についてはこちらでご確認下さい。

AILE Clinicでは、マンジャロ2.5mgが1本税込4400円と少ロットでの処方にも対応しており、初めての方でもお安く試しやすくなっております。

また、注射を行うのが怖い方は内服薬のGLP-1受容体作動薬であるリベルサスの取り扱いもございますので気になる方はこちらで詳細をご確認下さい。

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東京上野・御徒町の美容外科・美容皮膚科 AILE Clinic(エールクリニック) 院長 井原力哉

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